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「南野は準備できている」リバプールのコーチがコンディションに太鼓判

[ 2021年9月21日 19:48 ]

リバプールMF南野拓実(AP)
Photo By AP

 イングランド・プレミアリーグのリバプールでアシスタントコーチを務めるペップ・リンダース氏(38)が、日本代表FW南野拓実(26)について「チームの一員であることを非常にうれしく思う」と語った。クラブ公式サイトが20日付で伝えた。

 南野はプレシーズンマッチで好調を維持しながら、今季公式戦で出番が一度もない。リンダースコーチは「タキ(南野)はプレシーズンマッチで非常に良かった。サウサンプトンでのレンタル移籍を経て、この時期は彼にとって非常に重要な時期だったと思う。サウサンプトンへのレンタル移籍も良い判断だった」とし、昨季途中の2月2日にシーズン終了までの期限付きで移籍したサウサンプトンで実戦経験を積んだことがプラスになったと指摘。「リバプールに復帰し、トレーニングの点で完璧なプレシーズンを過ごした。プレシーズンではチームに良い影響を与えたし、我々も彼に興奮していた」と評価しながらも、「日本代表で小さなケガを抱えて戻ってきた。戦列には戻ったが、早い段階で復帰したので100%の状態ではなかった」とW杯アジア最終予選で左太腿を痛めた影響があったとコメント。「もう準備はできている。彼がチームの一員であることを非常にうれしく思う」と続け、今は南野のコンディションが元に戻ったと説明した。

 また、同コーチは「ユルゲン(クロップ監督)は“タキがGKと1対1になる回数が非常に多いな”と話していた。私は“そのとおり。GKと1対1の状況をつくるのに、超高速のスピードは必要ないということですね”と返した。つまり、タキはインテリジェントな動きができる。それは生まれ持った才能だ」と称賛。「こうした動きは、我々にとっても重要だ。直近の試合でも、こうした力が必要だった。タキはDFラインの背後に抜けるタイミングの点で良い動きができるし、近くにいる味方とのコンビネーションプレーにも光るものがある。これからさらに良くなっていくしかない。それが、ここに連れてきた理由だ。すでに完成された選手ではなく、ポテンシャルを秘めている選手であるのは我々も分かっている」と今後の成長に期待した。

 20年1月にリバプールに加入した南野は今季で在籍3シーズン目。今月のW杯アジア最終予選で左太腿を負傷し、代表チームを離脱した。その後、15日に行われた欧州CL1次リーグ第1節のACミラン戦で戦列に復帰したが、出番はなかった。20日付の地元紙リバプール・エコー(電子版)を含む英メディアでは、リーグ杯3回戦ノリッジ戦(21日)で南野の先発が予想されている。

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2021年9月21日のニュース