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ディエゴ・マラドーナ氏死去 トラブルに満ちた“光と影”の人生

[ 2020年11月26日 05:30 ]

マラドーナ氏(AP)
Photo By AP

 元アルゼンチン代表のスーパースター、ディエゴ・マラドーナ氏が25日、ブエノスアイレス郊外の自宅で死去した。60歳。現地メディアによると死因は心臓発作という。

 1986年W杯メキシコ大会でアルゼンチン代表を優勝に導き、「神の手ゴール」「5人抜きゴール」など数々の伝説を残した一方で、破天荒でトラブルに満ちた人生だった。

 現役時代から違法薬物使用が取り沙汰され、ナポリ(イタリア)時代の1991年にドーピング検査でコカイン使用が発覚。イタリア協会から15カ月の出場停止処分を受けた。1994年W杯米国大会では大会途中にドーピング検査でエフェドリンが検出され、W杯から永久追放された。

 1997年の引退後は肥満、コカイン中毒、アルコール依存に苦しみ、2000年にウルグアイのリゾート地で休暇中に高血圧と不整脈で入院。2004年には高血圧と拡張型心筋症の症状でブエノスアイレス市内の病院に緊急入院。集中治療室(ICU)に入るほどの重体で、一部で危篤説が流れた。

 私生活では1987年にイタリア人女性が「マラドーナの子を産んだ」と告白。当時、婚約者がいたマラドーナは否定したが1993年に認知した。1989年に結婚したクラウディア夫人との間に女児2人をもうけたが、2003年に離婚した。52歳だった2013年には恋人ベロニカ・オヘダさんとの間に男児が誕生したが、すぐに破局。同年に地元の名門リバープレート女子チームの選手で22歳のロシオ・ヘラルディネ・オリバとの交際が話題になった。2019年にはキューバの2人の女性との間に3人の子供がいることが判明。子供は計8人と伝えられていた。

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2020年11月25日のニュース