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専大北上 初出場も硬さなし!阿部耀2発で全国1勝

[ 2020年1月1日 05:30 ]

第98回全国高校サッカー選手権1回戦   専大北上3-1龍谷 ( 2019年12月31日    NACK )

<専大北上・龍谷>前半、専大北上・阿部耀(左)はゴールを決めガッツポーズ(撮影・村上 大輔)
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 初出場の硬さはまったくなかった。前半15分、専大北上(岩手)のMF菊地が右足で先制すると、21分にMF阿部耀が2点目。30分には再び阿部耀が中央からドリブルで上がり、約25メートルのミドルシュート、この1点が勝負を決めた。

 「シュートで終わろうと思い、遠めから打った。後半はハットトリックを狙っていた。全国では2点が目標だったが、今日で決めてしまったのでもう2点取りたい」。GKの位置と強風を読んで瞬時に打った絶妙なミドルシュートに阿部耀は言葉をはずませた。

 就任20年目の小原昭弘監督が節目の年に全国への道を開いた。夏の沖縄高校総体に初出場して2回戦に進出、最大の目標だった高校選手権も県大会決勝で盛岡商を破って初出場し全国で初勝利。「いい時間にいい形で3点取れた。全国には強豪がいるが、対等にやれるように努力してきた」と振り返る。「全国でベスト8」を目標に選手をその気にさせた。そして同校は畠山和洋(元ヤクルト)らを輩出した硬式野球部が甲子園に6度出場して知られているだけに「少しは距離が縮まったかな」と笑顔を見せた。

 次の対戦相手は東京の国学院久我山。「ベスト8まで強いチームとばかり当たるが、勝てば自分たちも有名になる」と、阿部耀は自信を見せる。旋風は年を越して吹き続けそうだ。

 ▼龍谷(佐賀)太田恵介監督 勇気を持って(最終)ラインを上げないといけなかった。足りないものがいっぱいある。積み上げてきたものを崩して、ゼロから出発したい。

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2020年1月1日のニュース