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神戸 無冠返上でビジャ有終だ!新生国立で“初笑い”イニエスタと2人で導く

[ 2020年1月1日 05:30 ]

国立競技場で練習に汗を流すイニエスタ(中)とビジャ(中央左)(撮影・西海健太郎)
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 新国立で新たな歴史を刻む。天皇杯決勝の神戸―鹿島戦(国立)が、1日に行われる。決勝に初進出した神戸は12月31日、試合会場で調整。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)や今季限りで引退する元スペイン代表FWダビド・ビジャ(38)もピッチの感触を確認した。幾多の栄冠をつかんできたスター軍団がクラブ初タイトル獲得へ、常勝軍団の壁を乗り越える。

 新国立のこけら落としを前に、神戸の選手たちがピッチに姿を現した。決勝を翌日に控えた試合会場での調整。主将を務めるイニエスタや、現役最後の一戦となるビジャらがピッチの感触を確かめた。2人は取材に応じることはなかったが、フィンク監督は「ここで一度やるのが大事。状態を知ることができた」と語り、MF酒井は「(芝の)長さ、深さがヨーロッパに似ている」と感触を口にした。

 指揮官は「今週は全ての選手が練習をしていて、特に問題を抱えている選手はいない。明日のメンバーは見てのお楽しみとしか言えない」と話した。ビジャはコンディション不良により21日の準決勝清水戦を欠場したものの、すでに全体練習に合流。冒頭15分間のみ公開されたこの日の練習でも、精力的に動いた。ラストマッチに出場する準備はできている。

 初のタイトル獲得に挑む神戸は、カップ戦で決勝に進んだのも今回が初めて。対する鹿島は、主要3タイトルとACLを合わせて過去20冠を誇る。ただ、昨季途中に加入したイニエスタ、そして今季から加わったビジャは何度も優勝を勝ち取ってきた。リーグ、欧州CL、欧州選手権、そしてW杯。クラブとしての経験値はなくても、頂点を知る2人がいるのは大きな強みだ。

 この日の前日練習には、選手やスタッフらだけでなく三木谷浩史会長も訪れた。総帥がトレーニングを見るのは異例ながら、それだけ、クラブとして今回の決勝に懸ける思いは強い。「明日が楽しみだ」とフィンク監督。JリーグNo・1のスター軍団が、元日の新国立で輝きを放つ。

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