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ビジャ、今季限りで引退「最後にイニエスタと天皇杯のタイトルを」

[ 2019年11月14日 05:30 ]

引退会見を終え三木谷会長と抱き合うすビシャ(撮影・後藤 正志)
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 神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)が13日、今季限りでの現役引退を表明した。神戸市内で会見に臨み「今がタイミングだった」と数年前から引退の時期を探っていたことを吐露。4強入りしている天皇杯のタイトルを置き土産に、プロ19年間のキャリアにピリオドを打つ。

 今夏、現役を引退したフェルナンド・トーレスに続き、スペイン代表の黄金期を担ったレジェンドがまたスパイクを脱ぐ。ニューヨーク・シティーから今季加入した神戸ではリーグ5位タイの12得点。世界最高級の得点嗅覚や技術に衰えはない。だが「長い間、考えてきたこと。サッカーに引退させられるのではなく、自分の意思で引退したかった」と三木谷会長やチームメート全員が見守る前で涙声になりながら、決断理由を明かした。

 スペイン2部ヒホンでプロデビューしてから19年。バレンシアやバルセロナなど強豪クラブで結果を残し続けた。またスペイン代表として欧州選手権(08年)、W杯南ア大会(10年)で得点王。母国を初の優勝に導いた。代表通算59得点は歴代最多記録だ。その偉大なる経歴を称え、クラブは12月7日のリーグ最終戦、磐田戦(ノエスタ)で引退セレモニーを開催。また来年以降にポストを用意することも検討している。ただ、その前に現役最後の仕事が残っている。

 「願わくば、これがシーズンラストの戦いに向けて、良い方向に進む要因になるといい。残り1カ月半を満喫し、最後にイニエスタと天皇杯のタイトルを一緒に持ち上げることができれば幸せだ」

 4強に残っている天皇杯でタイトルを手にすれば、来季ACL出場権を獲得する。「記者会見を終えた後は早く寝て、早く起きて、今まで通りトレーニングに向かい、練習を重ねていく。それは変わらず続けていく」。最後までプロフェッショナルな姿勢を貫き、自身15個目のタイトルを伝説最終章に添える。

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2019年11月14日のニュース