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マジョルカMF久保、華麗な足さばきでPK誘発 「魔術師タケ」地元紙絶賛

[ 2019年9月14日 21:59 ]

スペイン1部リーグ・第4節   マジョルカ0―0ビルバオ ( 2019年9月13日    パルマデマジョルカ )

ビルバオ戦の後半、攻め込むマジョルカの久保建(右)
Photo By 共同

 スペイン1部リーグ・マジョルカの日本代表MF久保建英(18)が13日のビルバオ戦で本拠地デビューを飾った。

 後半18分から右MFで投入され、スペイン1部デビューを果たした1日のバレンシア戦に続いて2試合連続の途中出場。地元ファンの大きな拍手と久保コールで迎えられ「とても嬉しくて、ファンにすごく感謝しています。ピッチ上で感謝を表さないといけません」と振り返った。

 交代直後に相手選手に後方から激しく押され“ルーキーの洗礼”を受ける中、同35分にPKを獲得した。ペナルティーエリア右でボールを受けて1対1になると、またぎフェイントから縦へ突破。相手に足をかけられてピッチに倒れると、主審の笛が鳴った。

 PKを味方選手が失敗したため得点にはつながらず、試合もスコアレスドローに終わったが、華麗な足さばきを地元マルカ紙は「魔術師タケが、最初の魔法で何も無いところからPKを出現させた」と報道。アス紙は「久保は電撃的なドリブルを仕掛けてPKを獲得し、他の選手とは違うプレーを披露した」と表現した。

 日本代表として10日に敵地でW杯予選ミャンマー戦に出場。長距離移動を経ての中2日の試合だったが、久保は「移動はそんなに長くないし、思ったよりきつくない。慣れる必要もない感じ。若いから大丈夫です」。プレー面では出したパスがつながらないなど、連携にまだ課題はあるものの「少し長い時間がたち、チームメイトとも交流できてきてボールも回ってくるようになった。このまま頑張っていきたい」と前向きに語った。

 マジョルカのモレノ監督は「質が高く、意欲にあふれた優れた選手だ。ゆえに期待と重圧を課せられている。まだ18歳。長い目で落ち着いて見守っていく必要がある」と能力は高く評価しつつ、配慮しながら起用していく考えを示した。

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