G大阪DF藤春が負傷から復帰…宮本監督も称賛

明治安田生命J1第26節   G大阪1―0鳥栖　 （ 2019年9月14日    パナスタ ）

　頼れる左サイドバックが帰ってきた。6月29日のリーグ松本戦で左足趾（ひだりそくし）を骨折したDF藤春広輝（30）が、2カ月半ぶりに戦列復帰。走行距離は両チーム3位の10キロ815メートル、スプリント回数も同3位の21回を計測した。試合後は両足をつって担架で退場。持てる力を出し切った。

　「藤春の不在が今シーズンの難しさにつながっていた。最後に倒れ込むまで気持ちの入ったプレーを見せてくれた」（宮本監督）

　G大阪U―23の一員として7日のJ3リーグ熊本戦で戦列復帰したが45分間の出場に留まり、本来は「1週間早い復帰だった」（宮本監督）という。だがトップチームは7月13日の清水戦を最後にリーグ6試合勝ち星なし。悠長に待っていられる状況ではなかった。

　そんな見切り発車でも指揮官が「4バックをやるにあたってはサイドバックの攻撃が必要だった」と振り返ったように、倉田や宇佐美と絶妙なコンビネーションを見せて躍動。特に前半は攻撃を活性化させた。やっと戻ってきた“左の翼”。さらにコンディションを上げ、チームも上昇させていく。