森保監督 慢心なき出航“ドーハの悲劇”知る男、格下にもベスト布陣

[ 2019年9月11日 05:30 ]

W杯アジア2次予選   日本2-0ミャンマー ( 2019年9月10日    ヤンゴン )

<サッカーW杯2次予選 ミャンマー・日本>後半、ベンチで話す森保監督(右)(撮影・大塚 徹)
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 激しい雨の中、ジャージー姿で最前線に立った。「さすがにあの天気ですから。初めてですね」。森保監督にとってW杯予選初陣。勝負服はスーツから変わっても手綱は緩めなかった。格下相手にもベスト布陣を選択。2得点はいずれも中島、南野、堂安の新BIG3が絡んだものだ。 日本代表メンバー

 大量の水を含んだピッチ。選手にはパス回しに固執せず理想と現実の使い分けを指示していた。そんな中で中島、堂安が再三、中に絞り両SBが攻撃に加わった。「相手が嫌がることを判断しながらプレーしてくれた」。監督の指示と選手個々の判断がマッチングし攻撃を厚くした。

 W杯を「夢の舞台」と言う。選手時代にはドーハの悲劇を経験。93年10月のイラク戦ではW杯出場が遠のく同点ゴールの瞬間もピッチに立っていた。「あれ以上の悲しみはない」。だからこそ格下相手の一戦にも全力でぶつかっていった。

 直前の強化策も森保流だった。ミャンマー対策を練るのではなく、タイプも強度も異なる南米の強豪パラグアイと強化試合を組みチームの成長を求めた。目指すベき頂はW杯での16強以上。関係者によれば11月の親善試合も南米勢との対戦を希望しているという。

 シュート27本で2得点には「W杯予選は難しい戦いになると改めて感じました」。それでも後半31分から鈴木を投入すると「今後の新たなオプションになれば」と2トップ布陣にもトライ。希代の悲劇を経験した指揮官は次なる布石も忘れなかった。今度こそ“ドーハの歓喜”へ、まずは厳しい敵地で第一歩を踏み出した。

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