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イランがW杯出場に向けて10カ条の要求 FIFAに対して元革命防衛隊メンバーを含めた入国ビザ発給など

[ 2026年5月10日 08:08 ]

 6月11日開幕のW杯北中米大会を控え、米国との軍事的緊張で動向が注目されているイラン・サッカー連盟が9日、国際サッカー連盟(FIFA)に10カ条の要求を出したと英BBC放送などが報じた。

 「我々の信念、文化、確信から一歩も退くことなく大会に参加する。主催者は我々の懸念を考慮に入れなければならない」と声明を発表。イラン革命防衛隊で兵役を終えた人物を含めてチームに同行する全選手、コーチ、役員に対する入国ビザの発給やイランという国家、その国旗と国歌に対する尊重、代表チームの待遇や大会期間中の空港、ホテル、スタジアムでの警備強化に関する保証などを求めているという。

 イラン連盟のタジ会長は4月30日にカナダのバンクーバーでFIFA総会が行われた際は空港で侮辱的な対応を受けたとして総会出席を取りやめてイランに帰国。同会長は米国とカナダがテロ組織に指定している革命防衛隊に在籍歴があり、カナダの移民大臣は到着前に同会長の入国ビザが取り消されていたことを確認したと認めていた。

 米国とイスラエルによるイラン攻撃で中東情勢が緊迫化する中、米国内で1次リーグ3試合が予定されているイラン代表に関してはトランプ米大統領が3月12日に「彼らの生命と安全のためには、そこにいることは適切ではない」とSNSで発信。タジ会長は同16日に「トランプ大統領がイラン代表の安全を保証できないと明言した以上、米国に渡航することは断じてない」と話し、FIFAに対してメキシコへの会場変更を要求していた。

 FIFA総会ではインファンティノFIFA会長が「イランは参加する。もちろん、米国で試合をする」とスピーチ。「我々は団結しなければならない。人々を結びつけなければならない」と訴え、トランプ大統領も「異存はない。彼らにプレーさせろ」とイラン参加を認める発言を行っていた。FIFAは総会を欠席したイラン連盟幹部をチューリヒに招いて20日に会談を行う方針だが、ビザの発給は開催国の管轄下。特に選手以外のスタッフや連盟幹部に関しては、より厳しい対応が予想され、イラン連盟の要求で事態が再び緊迫化してきた。

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