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鹿島 J最速クラブ通算500勝はお預け DF小池が幻のJ初ゴール

[ 2019年6月30日 22:15 ]

明治安田生命J1第17節   鹿島2―2広島 ( 2019年6月30日    カシマ )

<鹿島・広島>後半29分、小池がシュートを放ち、町田が触って勝ち越しゴールに(撮影・篠原岳夫)
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 鹿島はホームで広島と2―2で引き分け、J最速となるクラブ通算500勝を逃した。土壇場の後半アディショナルタイムに追いつかれ、ACLから続く広島との3連戦は1勝1敗1分けの痛み分けに終わった。

 2度のリードを守り切れない試合となったが、3月にシントトロイデンから加入したJ1初先発のDF小池裕太(22)が気を吐いた。鹿島の特別指定選手だった流経大時代の16年にルヴァン杯で一度先発したことがあり、「雰囲気は分かっていたので、スムーズに試合の流れに入れた」とピッチに立った。

 最大の見せ場は後半29分。「あの位置は自分の得意なプレーでもあった。フリーだったので振り抜くだけだった」。左利きの左サイドバックは、FKを相手DFがクリアしたこぼれ球を後方で拾うと、左足を一閃(せん)。ボールはDF町田の腹部付近にあたり、約20メートル先のゴールネットに突き刺さった。一時は小池のゴールとカウントされたが、試合後にマッチコミッショナーの判断で町田の記録に訂正。J初ゴールは幻となったが、値千金のシュートだった。

 持ち味は攻撃だが、インターセプトやクリアなど守備でも光るプレーを見せた。「守備の部分で自分の良さやアグレッシブさを出せた」と振り返る一方で、チームとしては自身がベンチに退いた後にスローインの流れから追いつかれて痛恨のドローとなった。「優勝を目指す上で落とせない試合だった。最後の詰めの甘さが出てしまった」と悔やんだ。

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2019年6月30日のニュース