田嶋会長　女性の社会進出への尽力誓う「我々も十分フォローする」

イベントでスピーチする田嶋会長
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　日本サッカー協会（JFA）、そして日本サッカー界が女性スポーツの地位向上の旗振り役となる。

　JFAの田嶋幸三会長（61）が30日、都内で「HeForSheプラスワン！」に出席した。「HeForShe」は国際連合女性機関（UN　Women）によるジェンダー平等のための社会連帯運動。同イベントには安倍昭恵首相夫人やUN　Womenのプムズィレ・ムランボ＝ヌクカ事務局長らも参加した。

　報道陣の取材に応じた田嶋会長は国際サッカー連盟（FIFA）も賛同していると明かし、「我々も十分フォローする価値はある。女性スポーツの地位向上は日本オリンピック委員会（JOC）の中でも課題だと思うので、そこはちゃんとしていかないといけない」と日本で旗手になることを誓った。

　加えて、女性の社会進出について「先進国で日本が一番遅れている」とピシャリ。「そういう平等というようなものに特化していかないと誰も支持してくれないだろうなと思う。単純に強くしようということで（女子サッカーを）プロ化なんかできると思っていない。興行として成り立つかどうかは慎重に考えながら進めるにしても、そういうところは意識しないといけない」とした上で、Jリーグの理念がサッカー強化という部分以外で世の中に受け入れられたことに触れて「他のスポーツにも影響を与えられているし、もちろん継続して女子も引き継がなきゃいけない。そこにプラスアルファで女性の社会進出を考えていかないといけないし、プロ化する、しないに関わらず我々がやらなければいけない」と言葉に力を込めた。