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F・トーレス 今夏限りで現役引退を表明「私のキャリアが終わるときが来た」

[ 2019年6月21日 14:11 ]

鳥栖の元スペイン代表FWトーレス
Photo By スポニチ

 元スペイン代表で鳥栖のFWフェルナンド・トーレス(35)が21日、今夏限りで現役を引退することを表明した。

 トーレスは同日、自身のインスタグラムを更新。自身のコメントVTRとともにスペイン語と英語で「重要なアナウンスをします。私は18年のエキサイティングな時を経て、私のキャリアが終わるときが来た」と綴った。23日には東京都内で引退会見を行うことも明かした。

 トーレスは言わずと知られた世界を代表するストライカー。18~19年シーズンに欧州CLを制したプレミアリーグの名門・リバプールで人気を不動のものとし、同じくプレミアの名門チェルシーでは欧州CL制覇も経験。スペイン代表でも10年W杯南アフリカ大会で母国の初優勝に貢献し、12年欧州選手権では得点王にも輝いた。

 実力もさることながら、甘いマスクで女性ファンも多いトーレスは、下部組織でもプレーした愛着あるアトレティコ・マドリードを退団した昨年7月に鳥栖に電撃加入。同時期に神戸に加入したMFイニエスタらとともにJリーグに新風を吹かせた。加入2シーズン目の今季は、真価発揮が大いに期待された中、トーレス自身の強い希望もありクラブはスペイン人指揮官のカレーラス氏を招へい。だがトーレスはケガにも悩まされ、先発はわずか6試合。カレーラス氏も5月に成績不振で解任された。

 複数の関係者によればトーレスは古傷の右膝の状態もあり、思うようなプレーが出来なくなったことで引退を決断。8月いっぱいでユニホームを脱ぐという。8月23日にホームで行われる神戸戦がラストゲームになる可能性が高く、世界を制したストライカーはスペイン代表で共に戦った親友・イニエスタとの対戦を最後に、惜しまれつつも日本でユニホームを脱ぐことになる。

 ◆フェルナンド・トーレス 1984年3月20日生まれ、スペイン・マドリード州出身の35歳。Aマドリードの下部組織で育ち01年にトップ昇格。その後、リバプール、チェルシーで活躍しACミランを経て15~16年シーズンにAマドリード復帰。スペイン代表としては110試合に出場し38得点。10年W杯南アフリカ大会、08年、12年欧州選手権を制覇。1メートル85、78キロ。利き足は右。

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2019年6月21日のニュース