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中田英寿氏 「兄貴」と慕うカズへ「もう死ぬまでやめないで」

[ 2019年4月19日 13:32 ]

元サッカー日本代表の中田英寿氏
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 元サッカー日本代表の中田英寿氏(42)が19日、TBS「ビビット」(月~金曜前8・00)にVTR出演。女優の真矢ミキ(55)との対談で、自身の引退や「兄貴」と呼ぶ横浜FCのFW三浦知良(52)について語った。

 イタリア・セリエAなどで活躍し、ローマ時代はスクデット(セリエA優勝)獲得に貢献、さらに日本代表として3度のW杯に出場した、日本のサッカー界を代表するレジェンドの一人である中田氏。以前から親交がある真矢だから、と今回の対談が実現したという。中田氏は「(いつものように)ヒデちゃんでいいですよ」と、にこやかに真矢を自身のオフィスに迎えた。

 中田氏は「気が付いたら、いつの間にかもう42(歳)ですからね。サッカーやめて13年」と引退後の時間を振り返った。真矢から、サッカーを始めた理由が「『キャプテン翼』と聞きましたけど本当?」と聞かれると「それは間違いないです。(サッカーは)好きなことで始めただけであって、W杯に出たいとかプロになりたいとか一切なかった。続けてたらたまたま(プロに)なった」と話した。

 2006年のドイツW杯後に29歳の若さで引退した中田氏。サッカーをやめようと思った理由は「好きなことをやるっていうのは大変。好きだからこそ覚悟をもってやれる。でも、あの時期っていうのはそこまで好きじゃなかった瞬間があったんだろうね」と当時の心境を語った。敗退が決まった試合後、ピッチで仰向けになったことについては「よく、亡くなる時とかに走馬灯のように(って言う)…走馬灯だった」と回想。「あの瞬間でやめるって知っているのは僕しかいないし、ああ終わったと思ったら、サッカーは自分にとって人生そのものだったから、やめるっていうのは死ぬっていうことだったんじゃないかな。あの瞬間にすごい思い出がきて、寝てるつもりはなかったんだけど、もう止まらない」と、この時の気持ちを改めて明かした。

 真矢から「イチロー選手が引退しましたけど、何を感じました?」と聞かれると、「カズさんなげえな、かな。僕の10(歳)上だから、52で、すげえなって」と現役を続ける三浦のことを考えたという。「カズさん、たまに食事するんですよ。僕の兄貴だから。初めて会ったのが20歳の時で、その頃から僕とカズさんの関係は全く変わらなくて、いつまでたっても兄貴だし、いつ会っても影響を受ける」と語り、「もう死ぬまでやめないでほしい」と笑った。

 また、1年の内に4カ月くらい海外に行っているという中田氏は「僕は家がないの」と告白。驚く真矢に「移動がすごい多いから、1カ所に住むとか…」とホテル暮らしだと明かした。「家財道具は洋服しかない。家具は会社にあるのが全部」とし、絶句する真矢に「世界に何個も家があるんじゃなくて“世界が1個の家”だと思っておけば」と笑顔で語っていた。

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