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コンサ初勝利浦和討ち!武蔵“思い出の地”埼スタで2発

[ 2019年3月3日 05:30 ]

明治安田生命J1第2節   札幌2―0浦和 ( 2019年3月2日    埼玉 )

<浦和・札幌>試合後、この日2ゴールの札幌・鈴木がサポーターと喜びあう(撮影・大塚 徹)
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 古巣撃破で今季初勝利だ!コンサドーレ札幌は2日、埼玉スタジアムで浦和と対戦。前半2分と同27分に今季初先発したFW鈴木武蔵(25)がゴールを決め、2―0で勝利した。ペトロヴィッチ監督(61)にとっては古巣からの白星で、チームにとっても敵地では12年以来7年ぶりとなる浦和戦勝利。今季初勝ち点を獲得した札幌は7位に浮上した。

 敵地で浦和を完膚なきまでに叩いた。そして鳴りやまない「武蔵!」コール。浦和サポーターの大ブーイングの中、背番号9が札幌サポーターと共に右手拳を突き上げ何度も跳びはねた。

 「(今季初得点で勝利は)やっぱり気持ちいい。全員でハードワークしたおかげ」

 クラブにとっては12年10月6日以来となる埼玉スタジアムでの浦和討ち。ヒーローは今季初先発に抜てきされ“札幌1号”を含む2得点に声を弾ませた。

 まずは浦和の出はなをくじく前半2分だ。FWロペスの浮き球のスルーパスに抜け出して左足で難なく得点。同27分にはMFチャナティップのスルーパスに抜け出すと、再び左足で追加点を奪った。

 思い出の地で躍動した。群馬県太田市在住だった幼少時から浦和の応援に通った“埼スタ”。「まさかここでゴールを決めるとは当時は思ってなかった。ここでゴールを取るのが一つの目標だった」。かつてスタンドから見ていた憧れのピッチが力を与えてくれた。

 前所属の長崎では元日本代表の高木前監督からFWとしてのメンタルコントロールを学び、札幌で進化を続ける男にとって、同世代の活躍も原動力になっている。親友のMF荒野をはじめ、2得点をアシストしてくれたロペス、チャナティップともキャンプからすぐに打ち解け、お互いに刺激し合っている。

 ミシャ采配もズバリ的中。2月23日の開幕戦は敵地で湘南に0―2で敗れた。不動の1トップだったFWジェイを外し、鈴木とFWロペスの2枚を並べMFチャナティップをトップ下で起用。新戦力が融合し、浦和の攻撃の起点を封じた。

 1月13日の第1次タイキャンプから始まった長い“遠征”もようやく終了。敵地2連戦を終え、来週からは練習の拠点だった熊本から札幌へと帰還する。次節は9日に清水と札幌ドームでホーム開幕戦。「札幌での初ホーム戦なのでワクワクしている」。新エースへ名乗りを上げた鈴木が、次は札幌で「武蔵コール」を浴びる。

 ◆鈴木 武蔵(すずき・むさし)1994年(平6)2月11日生まれ、ジャマイカ出身の25歳。群馬県太田市で育ち、桐生第一から12年に当時J1の新潟に入団した。水戸や松本への期限付き移籍を経て18年に長崎に完全移籍。自己最多11得点を挙げブレークし、今季から札幌に完全移籍した。1メートル85、74キロ。右利き。

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