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初瀬です!G大阪 ハツラツ“初物づくし”で今季初勝利

[ 2016年3月7日 05:30 ]

<甲府・G大阪>初々しい表情でヒーローインタビューを受けるG大阪・初瀬

明治安田生命 J1第1S第2節 G大阪1―0甲府

(3月6日 中銀スタ)
 G大阪は敵地で甲府と対戦し、前半36分にプロ初先発のDF初瀬亮(18)が絶妙クロスを上げ、FW長沢駿(27)の決勝ヘッドをアシストした。

 たった1本のパスで戦況を変えた。甲府に押し込まれる時間帯だった前半36分。遠藤からのパスを受けた初瀬は、弧を描くクロスをゴール前に供給した。エリア内にいたのは長沢ただ1人。GKとDFの間を通したボールは、走り込む長沢にドンピシャで合った。

 「健太さん(長谷川監督)からは思い切りやってこいと言われていた」

 公式戦5試合目にして今季初の先取点。それはチーム初勝利となる決勝点となった。「サイドバックのフィード力が重要になる」とし、初瀬をプロ初スタメンに抜てきした長谷川監督も「しっかりしたプレーをしてくれた」と目を細めた。

 新井場や安田らG大阪下部組織出身のサイドバックは数多い。その中で初瀬は“異色”だ。G大阪ユース出身の先輩たちではなく、サッカーを始めた頃から元日本代表MF中村俊輔(横浜)に心酔。もともとは右利きだが、左足のキックを猛練習した。当然、中村が前日5日にプロ通算21本目のFK弾を決めたシーンもテレビで見た。後半39分に中村と同じような位置でFKを得た際は宇佐美にキッカー役を譲ったが「蹴りたかったですね」と言えるほど左足の精度に自信を持っている。

 7日からは都内で行われるU―19代表候補合宿に参加する。20年東京五輪世代のサイドバックは、確かなプロ第一歩を踏み出した。

 ◆初瀬 亮(はつせ・りょう)1997年(平9)7月10日、岸和田市出身の18歳。中学時代からG大阪のアカデミーに所属。ジュニアユース加入時は中盤だったが、中学1年から左サイドバックに転向した。ジュニアユースでは、12年に史上初となるU―15年代全国3冠を達成した。昨年は天皇杯の準決勝、決勝にベンチ入り。今年からトップチームに昇格。本職は左サイドバックだが、右サイドバックもできる。血液型はA。

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