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警備当局 アルゼンチンとの衝突警戒 3・6万人サポ入国

[ 2014年6月28日 14:23 ]

 サッカーのワールドカップ(W杯)が開かれているブラジルの警備当局が、大挙して訪れる隣国のライバル、アルゼンチンの熱狂的サポーターへの警戒を強めている。ブラジル人サポーターとの衝突が起きているほか、チケットを持たないサポーターが問題を起こすケースも多い。

 両国が決勝へ向け勝ち上がっていくにつれ、問題は深刻化しそうだ。

 ブラジル紙などによると、W杯開幕の12日からアルゼンチン対ナイジェリア戦があった25日までに入国したアルゼンチン人は約3万6800人。

 ブラジル当局は過去に暴力事件を起こしたアルゼンチン人30人以上の入国を拒否。アルゼンチン当局も約2千人のリストをブラジル側に提供し、これを基にブラジル警察は21日、対イラン戦が行われた南東部ベロオリゾンテで2人を拘束し、国外退去を命じた。

 しかし、21日未明にはベロオリゾンテで数十人のアルゼンチン人とブラジル人がビール瓶を投げ合う衝突が起きた。

 リオデジャネイロのマラカナン競技場では15日、アルゼンチン人約20人がチケットを持たずに柵を乗り越え侵入。南部ポルトアレグレでは25日、アルゼンチン人1060人が別の試合のチケットでアルゼンチン戦に入場しようとして阻止された。同日にはチケットを盗むなどして29人が拘束されたが、うち20人がアルゼンチン人だった。(共同)

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2014年6月28日のニュース