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64年前「悲劇」見逃したファン マラカナンの決勝に招待

[ 2014年6月28日 09:19 ]

64年前にブラジルが敗れた最終戦の入場券と、今大会の決勝のチケットを交換するジョエディル・サンチョ・ベルモンテ氏(左)とFIFA関係者

 「マラカナンの悲劇」として知られる1950年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会決勝リーグ最終戦を見逃したブラジル人のファンが、長年の夢をかなえることになった。国際サッカー連盟(FIFA)は27日、ジョエディル・サンチョ・ベルモンテ氏(85)を7月13日にリオデジャネイロのマラカナン競技場で行われる今大会のW杯決勝に招待することを明らかにした。

 ベルモンテ氏は64年前にブラジルがウルグアイに1―2で敗れた最終戦の入場券を持っていたが、病気の母を看病するために観戦に訪れなかったという。数カ月前に当時のチケットをFIFAに寄贈する意向を申し出ると、今大会の決勝に家族も含めて招待を受けた。

 ブラジルは地元開催の50年大会で初優勝を逃し、国全体が悲嘆に暮れた。同氏は「今度こそは決勝を観戦し、ブラジルが勝つのを見たい」と熱い思いを語った。(共同)

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2014年6月28日のニュース