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アジア勢全て最下位敗退…韓国、10人ベルギーに零敗

[ 2014年6月28日 05:30 ]

1次リーグ敗退が決まり、選手と抱き合う韓国の洪明甫監督

W杯1次リーグH組 韓国0―1ベルギー

(6月26日 サンパウロ)
 アジア勢が90年イタリア大会以来、24年ぶりにW杯で白星なしに終わった。韓国がベルギーに0―1と敗れ、日本を含む全4チームが各組最下位で1次リーグ敗退。4チーム計3分け9敗、9得点25失点の惨状だった。

 韓国のW杯0勝は98年フランス大会以来。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は「選手はベストを尽くした。私の失敗」と責任を背負った。1次リーグ突破の最低条件は2点差以上での勝利とあり、今大会好調な1メートル96のFW金信旭(キム・シンウク)を先発に起用。前半終了間際にはベルギーが退場者を出し、数的優位に立った。しかし、布陣変更でサイドを固めた相手に対し前線で金信旭が孤立。FW李根鎬(イ・グノ)らを投入しても10人のベルギーを崩せず、終盤に痛恨の失点を喫した。

 洪監督は12年ロンドン五輪銅メダルなど年代別代表の指揮で結果を出してきた。国内では辞任を求める声も高まっているが、MF奇誠庸(キ・ソンヨン)は「技術的には素晴らしい監督」と擁護。洪監督は「乗り越えられないほど壁が高かった」と世界との実力差を口にした。

 今大会のアジア勢惨敗は現在4・5(大陸間プレーオフ含む)ある出場枠削減につながる恐れがある。来年の会長選で5選を目指すFIFAのブラッター会長はアジア連盟(AFC)の票を重視しているため削減案に消極的とみられるが、増枠を求める各大陸の反発は必至だ。AFCのサルマン会長が「これを教訓にして、他の大陸に追いつきたい」と即日声明を発表したことに、危機感が表れていた。

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