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ザック監督 ヤヤ封じ絶対守るべき「3カ条」、内田驚く「凄い分析」

[ 2014年6月13日 10:25 ]

コートジボワール戦を間近に控えたチーム練習で、山口(左)、青山(右)らボランチの動きに目を光らせるザッケローニ監督(右から2人目)

W杯1次リーグC組 コートジボワール―日本

(6月14日 レシフェ)
 決戦が目前に迫り、日本代表のザッケローニ監督がいよいよ戦術的なミーティングに着手した。

 標的は今季のプレミアリーグを制したマンチェスターCで20得点を挙げたコートジボワールの司令塔ヤヤ・トゥーレだ。左太腿裏に不安を抱えるが、強行出場してくることは想定内。さまざまな映像を駆使し、11日午前のミーティングでは一選手の対策としては異例の約20分間を費やした。

 絶対に守るべき「3カ条」がある。

 (1)近い人間が必ず視野に入れろ! Y・トゥーレはボールを持たない時、消えている瞬間がある。それでも突然、顔を出し、一気にゴールに迫る特徴を持つ。山口は「下がっているときは安心。でも知らん間に(前線に)上がってくる」と警戒した。

 (2)2人で挟み込め! フィジカルが強いだけに、ボールを持たせると1対1で止めるのは至難の業。互いの距離感が重要になってくる。遠藤は「自由にさせないこと。常に近い人間がマークして、極力コンパクトに2人で挟み込みたい」と話す。

 (3)パスの出どころをつぶせ! 相手の攻撃はY・トゥーレを経由することが多い。その“道”を寸断すれば脅威は減る。青山は「チーム全体でY・トゥーレに入る前に何ができるか。パスの出し手のところに(プレスに)行く」とイメージした。

 過去にも敵の急所を突いて会心の勝利を手にしている。10年10月8日、ザッケローニ監督就任1戦目のアルゼンチン戦だ。指揮官は試合直前までミーティングを開き、映像を見せ続けた。守備をしないメッシ、テベスの裏に弱点を見つけ、1―0の歴史的金星を挙げた。内田は当時を「凄い分析だった」と振り返る。

 主導権を握り、ある程度の失点も覚悟の上で攻撃的なサッカーを貫くことが身上だ。だが、この4年間、体の向き、サイドバックのプレスの掛け方など、守備における約束事を徹底的に刷り込んできたのも事実。Y・トゥーレをつぶし、アフリカの雄、レ・エレファンツ(象=コートジボワール代表の愛称)の息の根を止める。

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2014年6月13日のニュース