来年47歳になるカズ 日本代表としてW杯のピッチに立つ可能性は?

[ 2013年6月6日 18:21 ]

W杯ブラジル大会での日本代表入りへ意欲を示した三浦知良

 サッカーの元日本代表FWでJ2横浜FCの三浦知良(46)がワールドカップ(W杯)ブラジル大会への出場に意欲を示した。日本が豪州戦に引き分け、5大会連続の出場を決めた翌5日に代表チームを祝福しつつ「46歳にも権利はある」と発言。20年前に「ドーハの悲劇」を経験し、98年W杯フランス大会では直前にメンバー漏れという屈辱を味わったベテランは来年2月に47歳となるが、W杯出場という夢をあきらめてはいない。

 Jリーグ現役選手最年長の46歳。1年後のW杯は1986年にプロとして第一歩を踏み出したブラジルで行われるだけに、その思いは強いが、果たして47歳の日本代表入りは現実としてあり得るのだろうか?

 歴代日本代表では1954年のアジア大会(マニラ)に出場した川本泰三の40歳106日が最年長出場記録。日本が出場した過去4度のW杯では、2010年南アフリカ大会に34歳10カ月の川口能活が代表入りしているものの、精神的な支柱としての役割を求められてのもので、出場機会はなかった。実質的には2002年日韓大会に34歳9カ月で出場した中山雅史が最高齢となる。

 世界に目を向けると、W杯の最年長出場はカメルーン代表として1994年アメリカ大会のロシア戦でピッチに立ったロジェ・ミラの42歳39日。しかも、ミラはこの試合で得点を決めており、これがW杯における最年長ゴール記録となっている。ミラの場合は現役を引退していながら、大統領からの要請で代表復帰した特異なケースだが、40代という年齢がW杯という舞台で活躍する“壁”にはならないことを実証した。

 他の競技ではロンドン五輪の馬術に71歳4カ月で日本代表として出場した法華津寛がいるが、これは別格。馬を操る競技でもあり、己の肉体のみで戦うサッカーとは比較対象にはならないだろう。では、サッカーと同じ人気スポーツで競技人口も多い野球ではどうだろう?

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表の史上最年長選手は今年3月に開催された第3回大会の稲葉篤紀(日本ハム)で40歳。ただ、WBCの場合は開催時期の関係で調整が難しいことからベテランが回避する傾向にあることは否めない。代表入りの経験はないが、8月で48歳となる現役最年長の山本昌(中日)は今季すでに2勝をマークし、セ・リーグ最年長登板・最年長勝利記録を更新。メジャーリーグでは昨年、ジェイミー・モイヤーが49歳151日でメジャー最年長勝利と、野球界では40代後半でも一線級で活躍する選手が存在する。

 カズ自身、昨年のフットサルW杯タイ大会に45歳で出場、大会の最年長記録を塗り替えた。気力にもパフォーマンス的にもまだまだ衰えは感じさせない。スーパーサブ的な役割なら、もしかして…期待も抱かせるが、チーム構成は指揮官がどう判断するかで大きく変わってくる。現日本代表のエース本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は本大会に向け「個の成長」を訴えた。残り1年、若い世代の台頭もあるだろう。カズがザッケローニ監督を振り向かせるには40代後半にして、さらなる成長が求められる。

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