オシムの助言 元指揮官が見た豪州戦「あえて厳しく言っておく」

[ 2013年6月6日 09:04 ]

日本代表に助言したオシム氏

 元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(72)が、W杯予選を突破した日本代表選手にエールを送った。ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ市内の自宅でオーストラリア戦をテレビ観戦。選手を称えながらも「試合内容は良くなかった」とオシム節で厳しく評価した。母国ボスニア・ヘルツェゴビナもW杯出場へ前進しており「ともにブラジルへ行き、健闘したい」と日本とともに出場することを願った。

 苦しい戦いをクリアしてのW杯本大会出場。かつての教え子たちの奮闘をオシム氏は心から喜んだ。「試合内容は良くなかったが、予選突破に必要な勝ち点を取ることができて良かった」と祝福した。

 その一方で、日本代表監督時代と同様に、選手個々のプレーには厳しい目を向けた。GKの川島には「もっと成長すべきだ。危ない場面を数回防いだが、失点した場面のような時にチームを救うことができてこそ、真の意味でチームメートから頼りにされるGKといえる。川島はもっと成長できる可能性があるから、あえて厳しく言っておく」と指摘した。

 また、フィールドプレーヤーについては「中盤の本田、岡崎、香川、長谷部ら欧州でプレーしている選手たちが、それぞれ自分の価値を証明した」と評価しながらも、「前線の選手と絡んでもっと効果的な攻撃ができないのか。コンビネーションやスピードでの突破など、改善の余地がある」と1トップの前田との連係を課題に挙げた。

 さらに、「率直に感想を言えば、もっといい試合を見せてもらいたかった。若い選手が欧州でプレーするようになって、レベルアップしているはずだが、この試合では自分本位にプレーする場面が目立った。みんな、いい意味で子供から大人へ成長するべきだ」と手厳しかった。そして、見習うべき“大人の選手”として、ボランチの位置で安定したプレーを続けた遠藤を挙げた。

 オシム氏は、日本代表だけでなく、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のW杯予選にも関心を寄せている。現在勝ち点13で欧州予選のG組首位。「日本とともにブラジルへ行き、ともに健闘できればと思っている」と本大会出場を果たすことを夢見ている。

 日本が世界最速でブラジル行きを決めたことについては「本大会へ向けた準備が一日でも早く始められるのは良いこと。アジア相手の戦い方から、世界の強豪国を想定した戦い方のバリエーション、オプションを増やせるようにしてもらいたい」とアドバイスした。

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