藤井正弘の血統トピック

アジアエクスプレス、産駒にも“二刀流”継承 マクフィ、目立つ仕上がりの早さ

[ 2020年7月22日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介(4)】アジアエクスプレス 2011年生まれ 栗毛 米国産 父ヘニーヒューズ、母ランニングボブキャッツ(母の父ランニングスタッグ)中央、地方で12戦4勝 主な勝ち鞍は朝日杯フューチュリティS、レパードS 2歳産駒118頭。

 中山コース最後の朝日杯フューチュリティSを制した2013年度JRA賞最優秀2歳牡馬。3歳春はスプリングS2着、皐月賞6着と伸び悩み、新馬、特別を連勝したダートに再コンバートされると、レパードSを完勝して同年の3歳ダート部門最高レーティングを獲得した。早くも道営で重賞連対馬が出るなど、種牡馬としても仕上がりの早さとダート適性を確実に伝えている。恐らく“二刀流”の属性も不変。いずれ芝向きの産駒も現れるだろう。

 マクフィ 2007年生まれ 鹿毛 英国産 父ドバウィ、母デラール(母の父グリーンデザート)英、仏で6戦4勝 主な勝ち鞍は英2000ギニー、ジャックルマロワ賞 2歳産駒102頭。

 2010年世界ランキング芝Mコラムのトップにランクされた名マイラー。英2000ギニーは大穴だったが、ジャックルマロワ賞でマイルの女王ゴルディコヴァを圧倒して高性能を実証した。海外供用時の産駒から南北両半球でG1馬が続出した“即戦力”で、先週はダートの新馬をレコード勝ちしたルーチェドーロが函館2歳Sで2着に入り、福島でオールアットワンスがデビュー勝ち。予想以上の好発で新種牡馬リーディングの首位に立っている。(サラブレッド血統センター)

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