【佐賀競馬5R スポニチ杯第19回はがくれ大賞典】エイシンニシパ主役譲らない

[ 2022年3月27日 05:30 ]

衰え知らずの9歳馬エイシンニシパが重賞15Vを目指す
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 はがくれ大賞典というフレーズを聞けば脳裏をよぎるのが「エイシンニシパ」だ。18年から5年連続で当大会に参戦する。昨年は見事に1着を飾り、これまで4戦3勝2着1回と相性抜群の大会となっている。当然、今回も主役を譲るつもりは毛頭ない。

 デビュー戦は15年5月の門別。2番人気に支持されながらも3着という悔しい結果に終わった。悔しさは2戦目ですぐに晴らした。単勝オッズ1・2倍の断トツ1番人気の支持を受けると、2着に4馬身差をつけての圧勝劇。同年8月に2勝目を飾ったものの、16年1月から園田へ移籍することとなった。

 そこで出会ったのが吉村智洋騎手。移籍2戦目から手綱をとり、現在では主戦騎手に抜てきされている。地元重賞初Vは17年1月の「新春賞」。タガノトリオンフとゴール前大接戦を繰り広げた末、ハナ差でわずかに先着した。18年の同大会こそ敗れたが19年、20年、21年、直前の22年といずれも吉村を背に4連覇。「エイシンニシパには、いつも頭が上がらない」と感謝する吉村を思い出した。

 9歳でも衰えることは全くない。管理する橋本明師は「前走後は牧場でしっかり乗ってきました。輸送はこれまで何度も経験していますからね。もちろん好勝負を期待しています」と自信あり。今大会より優勝賞金も300万円から500万円へとアップ。大外枠となったことも好材料で、いつも通り力強い脚さばきでVゴールを駆け抜ける。(高橋 大樹)

 【本社見解】エイシンニシパが大得意とする舞台へ、今年もやってくる。今年初戦となった前走園田の「新春賞」では早速、存在感を示した。2コーナーで一気に加速すると、3コーナーで先頭へ。ゴール前で迫ってきたエイシンガネーシャを振り切ってみせた。これで自身が持つ兵庫所属馬の最多重賞優勝数を14へと更新して、9歳となっても本当に強い姿を見せてくれている。過去3V飾っている当大会なら何ら心配はない。さあ、重賞15Vの瞬間を目に焼き付けておこう。

 簡単に負けるわけにはいかないのは地元・グレイトパール。2走前の「佐賀記念」では強豪相手に4着に奮闘し、前走「鏡山特別」では圧勝。完全に調子を取り戻している。マイペースの競馬に持ち込んで首位争いを演じるか。アワジノサクラは中団で脚をためて直線勝負に徹する。先行するアンバラージュ、スマイルサルファーの食い込みにも注意が必要だろう。

 ◇エイシンニシパ(橋本明師)自主参加の能検ではいい動きをしていました。1歳年をとったけど、そのへんは工夫して臨みます。

 ◇グレイトパール(川田孝師) 調教での動きはいいし、不安な点はない。どんな相手でも自分の走りができたらと思います。

 ◇アワジノサクラ(北野真師) 最終追い切りの動きは良かったですし、調子はいいですよ。高いレベルで安定しています。自在性があって、どんな競馬もできます。楽しみにしています。

 ◇アンバラージュ(真島補佐) ここを目標にしてきました。前走は久々の勝利で頑張ってくれました。ゲート次第では前々にいきたい。この相手関係でどこまでやれるかですね。

 ◇スマイルサルファー(渡瀬寛師) ここを目標に予定通りにくることができました。どんな競馬でもできるタイプですし、自在性を生かせれば。

 ◇トゥルスウィー(北村欣師) 休み明けだけど乗り込みはできているし、ボチボチ仕上がっています。どこからでも競馬はできます。

 ◇コンカラー(中川竜師) 前走はメンタル面が戻ってなかった。使いつつ調子が上がってくればいいけど、まだ調整途上にある。

 ◇ガーディアン(九日光師) いいとは言えないが、戦えるレベルではあります。ひとつでも上の着を目指したい。

 ◇パイロキネシスト(真島正師) 調教は順調です。上積みもあると思います。

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