【ドバイゴールドC】ステイフーリッシュ ドバイ父子制覇!サウジに続き海外重賞連勝

[ 2022年3月27日 05:30 ]

ドバイゴールドカップを制したステイフーリッシュ(AP)
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 3Rドバイゴールドカップはまた日本馬だ、2Rバスラットレオンに続き、また矢作厩舎だ。道中好位の内で我慢したステイフーリッシュがいったん後方からの差しにかわされながらも、力強く伸び返して優勝。矢作師は「素晴らしい競馬だった。道中も快適にレースを運べていた」と笑顔が絶えなかった。

 ゴール前、父の血が騒いだ。01年ドバイシーマCを思い出した競馬ファンは多いことだろう。父ステイゴールドも、ゴドルフィンブルーの勝負服だったファンタスティックライトと接戦で最後の最後にかわした。ステイフーリッシュも、外から青い勝負服を身にまとった5戦無敗のマノーボに出られた。その瞬間、まさに火が付いたようなファイトバックでグイッと前に出て差し返す。ルメールは「勝つのは難しいと思ったが、内のいいところを突っ込んで行けた。手前を替えてからもうひと伸びしてくれた」と興奮気味に振り返った。

 これでステイフーリッシュは前走サウジアラビアで行われたレッドシーターフハンデキャップに続き海外重賞を連勝。次走について矢作師は「オーナーと相談して」と語るにとどめた。ただ「あくまで個人の目標として」と前置きしたうえで「ロイヤルアスコット(ゴールドカップ)に行きたい」と200回を超える伝統の長距離G1(19F210ヤード=約3992メートル)への挑戦の夢を語った。イエーツ、ストラディヴァリウスといったスーパーステイヤーの歴史に日本馬が連なれば、史上初の快挙となる。同レースには04年、イングランディーレが挑戦し9着だった。

 なお、もう1頭の日本馬、M・デムーロ騎乗のヴェローチェオロ(牡4=須貝)は好位の外からレースを進めたが、直線伸び切れず7着に敗れた。

 ▼ステイゴールド感動VTR 01年3月24日、ドバイシーマクラシック(当時G2)。武豊騎乗のステイゴールドが早めに抜け出したゴドルフィンのファンタスティックライトを鼻差差し切り、ドバイにおける日本調教馬初優勝を決めた。ファンタスティックライトは前年のエミレーツシリーズチャンピオンで当時、世界最強を誇った。武豊は「日本の競馬の歴史を一つ刻んだ」と語った。

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2022年3月27日のニュース