【チャンピオンズC】チュウワウィザード 王者の貫禄、ドバイWC2着経験しさらに成長

[ 2021年12月2日 05:30 ]

<チャンピオンズC>坂路で追い切られ、力強く駆け上がるチュウワウィザード(撮影・亀井 直樹/スポーツニッポン新聞社)
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 今年も尾張にリピーターが集う。昨年の覇者チュウワウィザードは坂路の時計こそ水準級でもどこ吹く風。この1年で海外遠征を経験。ひと回り大きくなって帰ってきた。叩き2走目の上積みを加味すれば、当然連覇が視界に入る。

 前年の覇者チュウワウィザードに派手さや、好タイムを求める必要はない。坂路単走で4F52秒9~1F12秒8は、しまい促した程度。エネルギーを放出せず、むしろ体内にため込んだかの内容だ。

 「1週前に強くやって今週は余力残しの追い切り。年とともにズブさが出てきて本番と練習で走り方が違うけど、これは馬が理解しているから。きょうはズブかったですね」

 指揮官であり一番の理解者でもある大久保師は追い切りのジャッジに苦笑いを浮かべた。

 歓喜に沸いたチャンピオンズCの舞台から1年が経過。今年は4戦して勝利こそないが、正真正銘の世界の強豪が集うドバイワールドカップ2着の価値は別格だ。サウジカップを含めた中東の2戦は有形無形の収穫で、師は「馬体に関して昨年と大きく変わっていないが、海外の競馬を経験したことで動じることがなくなった。自分を見失うことがない」と経験値を認めている。

 ダート界は群雄割拠の様相を呈しており、ディフェンディングチャンピオンであれ王者感は薄まっている?今年のフェブラリーSを制したカフェファラオも同様の空気感だから、今年はやはり大混戦か。大久保師自身もドンとかかってこい!ではない、と正直に明かす。「切れ味勝負ではどうかわからないけど、持久力を存分に生かせればチャンスはある。平均ペースか、もしくは速いペースになってほしい」と理想のレース展開を口にした。裏を返せばスローで流れる瞬発力勝負では分が悪い…のだ。こうして不安要素をあっけらかんと明かせるのも懐の広さと同時に、状態面に手応えがあればこそ。得意のパターンになれば、史上2頭目の連覇が現実味を帯びてくる。

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