【10大ニュース】1位 ディープ&キンカメ 平成の二大巨頭が天国へ…

[ 2019年12月31日 05:30 ]

05年に無敗のまま3冠を達成したディープインパクト(右手前)
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 平成から令和へと新時代が幕を開けた2019年。大みそかは恒例のスポニチ選定「JRA10大ニュース」で一年を振り返ります。武豊や菜七子の快挙、海外での日本馬活躍などトピック満載の一年でしたが、1位はやはり、ファンを感動させた平成の名馬との別れです。

 7月30日、日本競馬界に衝撃が走った。現役時に無敗3冠を達成し、種牡馬としても活躍したディープインパクトが、けい養先の社台スタリオンステーションで急死した。頸椎(けいつい)骨折のため自立不能となり安楽死の処置が取られた。17歳だった。

 04年12月に栗東・池江泰郎厩舎からデビュー。翌05年に史上2頭目となる無敗クラシック3冠制覇を達成。06年には凱旋門賞に挑戦し3位入線失格という屈辱も味わったが、国内ではG1通算7勝を挙げ無敵を誇った。有馬記念Vを最後に引退し07年から種牡馬に。牝馬3冠ジェンティルドンナなどG1馬を次々と送り出し、12年から今年まで8年連続でリーディングサイヤーに輝いた。

 そのわずか10日後の8月9日、ディープと種牡馬リーディングを争ったキングカメハメハが、ライバルの後を追うように息を引き取った。04年にNHKマイルC→ダービーの変則2冠を達成。種牡馬としてもアパパネ、ロードカナロア、ドゥラメンテなど多くのG1馬を輩出した。平成の競馬シーンをレース、生産の両面でリードした二大巨頭。平成時代の終わりを見届けて天国へと旅立った。

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