【馬券顛末記】勇気ある参戦スワーヴだったが、馬体減が応えたか…

[ 2018年6月3日 16:27 ]

<東京11R・安田記念>レースを制した(10)モズアスコット
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 勇気あるチャレンジだった。今年の安田記念を盛り上げた最大の要素が、大阪杯の覇者スワーヴリチャードの参戦だったことは衆目の一致するところ。馬主の(株)NICKSはかねてから「種牡馬となる馬を見つける」と公言してセレクトセールに参戦。13年に後のサトノダイヤモンドを競り負けた屈辱をバネに、翌14年のセールで発掘した逸材がリチャード。初のマイルとなった安田記念の参戦は、将来の種牡馬価値を上げることが最大の目的だったと見る。

 この挑戦を意気に感じたわけではないが、記者もスワーヴリチャードに◎。ただ、パドックでの妙にすっきりとしたボディーラインを見て、不安がよぎった。馬体重はマイナス10キロの506キロ。木曜発表の馬体重526キロと比較すれば20キロ減。さすがにちょっと減り過ぎだし、何より体つきが物足りなく映る。

 レースは課題のスタートを決めて、先団内を行きっぷり良く追走。直線に向いてふらつき、加速に手間取った感はあったものの、0秒1差の3着にまとめた。1番人気での3着だから誰もが納得するものではないが、個人的に力は再認識できた。秋のマイルCS…はちょっと合わない感じもするが、いつの日か再びマイルに参戦してほしい。(大阪・岡崎 淳@京都競馬場)

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2018年6月3日のニュース