【チャンピオンズC】トゥルー“円熟期”連覇へ悠然54秒7!

[ 2017年11月30日 05:30 ]

大野を背に坂路の単走で追い切るサウンドトゥルー
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 秋のダート王決定戦「第18回チャンピオンズC」の最終追いが29日、美浦&栗東トレセンで行われた。美浦ではJBCクラシックでダートG1・3勝目を挙げた昨年の覇者・サウンドトゥルーが、坂路で悠々と王者の走りを披露。10、11年のトランセンド以来、史上2頭目の同レース連覇へ静かに爪を研ぐ。 チャンピオンズC

 どこまでも静かに、悠然と最終パフォーマンスを終えたサウンドトゥルーが、朝の冷たい空気とは対照的に体の内側から熱を発していた。

 1週前に続き大野が騎乗し、単走で坂路を2本登坂。2本目は馬なりで4F54秒7〜1F13秒1と時計自体は目立たないが、全身を使ったフットワークは力強く、好調をアピールするには十分だった。馬の行く気に任せ、派手なアクションを控えた鞍上の動きは足かけ5年、今回で30戦目のコンビとなる相棒への信頼の証だ。

 「とにかく調子は凄くいい。状態面には自信を持っている」。休み明けの日本テレビ盃を叩いた後、JBCクラシックの前から大野は何度となく同じ言葉を紡いだ。それは今回も変わらない。「先週やって確認できているから今日は最終仕上げ。順調です」

 今年は7歳にして完成期に入ったと陣営に思わせる変化があった。暑さが苦手で毎年夏場を休養に充ててきたが、例年より休み明けの状態が良く早くから順調な調整ができた。「昨年は戻ってきた時に硬さがあったが、今年は出足からある程度調子が上がっている。今年の方が順調」と、大野は手応えを語る。レース後の回復も早くなった。

 叩き2戦目。理想の上昇カーブを描いて臨んだJBCは、後方から直線でライバル7頭をゴボウ抜き。自らの武器を最大限に発揮しての完勝だった。愛馬の末脚を信じていた鞍上は戦前、表彰式に備えて丸刈りをほんのり栗色に染めていた。「真っ黒の丸めた頭はちょっと貧相かなと思って」。照れくさそうな笑顔の奥には、勝って表彰台に上がるという自信があった。

 今年はコパノリッキーがかしわ記念、マイルCS南部杯で2勝している以外、G1では毎回勝ち馬が変わる“戦国ダート”。混戦に断を打ち、チャンピオンズC連覇となれば、2年連続のJRA賞・最優秀ダートホース受賞がグッと近づく。「充実している。中京は相性が良く何も問題ない」。昨年制覇の舞台。条件面で死角を探すことは杞憂(きゆう)だ。

 昨年6番人気だった伏兵がチャンピオンになり、1年の間でさらに力をつけた。貫禄の王者が世代交代を阻む。

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