【チューリップ賞】シンハライト 無傷3連勝!桜で打倒エンブレムだ

[ 2016年3月6日 05:30 ]

<第23回チューリップ賞>ハナの差で勝利を勝ち取った池添謙一騎手騎乗のシンハライト(手前)

 桜花賞(4月10日、阪神)トライアル「第23回チューリップ賞」は、2番人気シンハライトが1番人気ジュエラーとの叩き合いを制し、無傷の3連勝で重賞初制覇。打倒メジャーエンブレムを狙う西のエースとして名乗りを上げた。「第11回オーシャンS」はエイシンブルズアイが差し切ってこちらも初の重賞タイトル獲得。高松宮記念(27日、中京)の優先出走権を手にした。

 堂々、西の横綱に浮上した。人気2頭の首の上げ下げを制したのは、ディープインパクト産駒の良血シンハライトだ。前走の紅梅Sに続くハナ差勝ちで重賞初制覇。池添は「着差はギリギリだったけど、しっかり勝ち切るところが勝負強い」とパートナーを称えた。

 何よりの収穫は課題の発馬を決めたことだった。前走はゲート内でテンションが上がり出遅れたが、「きょうは入ってからの雰囲気が良かった」と池添。スムーズに出て、道中は人気のジュエラーを内に見る形。直線に向いて追い出すと、一度は内のジュエラーに出られたが、最後の最後で差し返した。上がり3F33秒0はこの時季の3歳牝馬としては文句なしに優秀だ。

 「(ジュエラーの)ミルコが重賞を5連勝していたし、“日本人は何をしているんだ”と思われたくなかった。気合が入りました」と池添。次の桜花賞では大本命の2歳女王メジャーエンブレムが待っている。それでも「まだ戦ってもいないし、堂々と本番に行けます」と手応え十分。石坂師も「時計にも馬場にも対応して勝ったのだから大したもの。本番も楽しみ」と手放しで喜んだ。

 ただ、強いだけじゃない。2戦連続のハナ差勝ちは“持っている”ことの証明。無傷のクラシック制覇も夢じゃない。

 ◆シンハライト 父ディープインパクト 母シンハリーズ(母の父シングスピール)牝3歳 栗東・石坂厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦3勝 総獲得賞金6189万6000円。

続きを表示

2016年3月6日のニュース