羽生九段 叡王戦で5期ぶりに本戦進出 豊島九段に居王のまま82手で勝利するなど1日2勝

[ 2023年12月18日 19:02 ]

羽生善治九段
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 日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)が18日、東京・将棋会館で第9期叡王戦段位別予選に臨んだ。午前10時開始の島朗九段戦は横歩取りの後手番を88手で勝利。午後2時開始の豊島将之九段戦は相掛かりの後手番を82手でまたも勝利した。

 18年度の第4期以来5期ぶりに、16人によるトーナメントで藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=への挑戦権を争う本戦へ進出した。

 特に豊島戦は終局まで羽生の王が居王のまま、一方的に攻め続ける完勝だった。32手目、右銀を5段目へ進出させて以降、ほぼ受けに回ることなく寄せ切った。豊島は現在、藤井が保持する名人挑戦権を争うA級順位戦で6勝0敗の単独首位。叡王戦でも、挑戦争いの本命だったが羽生が貫禄を示した。

 一昨年度は14勝24敗の勝率・368と1985年度の四段昇段以来初の負け越しに沈んだが、第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(本社主催)で藤井に挑んだ昨年度は33勝18敗の・647、今年度も27勝17敗の・614と回復傾向にある。

 先月、満50歳以上による新棋戦・第1回達人戦で優勝したように、多忙を極める連盟会長に6月に就任した後も存在感を発揮している。

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