谷川17世名人　史上最高齢昇級へ前進　B級2組で2位タイ　折り返しの5回戦で藤井九段に勝利

谷川浩司17世名人
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　将棋の谷川浩司17世名人（61）が25日、名古屋市の名古屋対局場でB級2組順位戦の5回戦・藤井猛九段戦に臨み、96手で勝利した。谷川は4勝1敗として2位タイへ浮上。年度内に10局ずつ指し、28人でB級1組への昇級3枠を争うレースの好位置につけた。

　振り飛車党の先手藤井の三間飛車に、居飛車党の谷川が同様に三間飛車で応じた。相振り飛車の戦いとなり、と金2枚を作って優位に立つとそのまま押し切った。

　順位戦はA級の優勝者が藤井聡太名人（21）＝王将、竜王、王位、叡王、王座、棋王、棋聖含む8冠＝への挑戦権を得る。A級の下にB級1組、B級2組、C級1組、C級2組の計5クラスがある。

　B級2組の戦いはまだ折り返し地点ながら、還暦を超えての昇級となれば史上最高齢。花村元司九段が78年、60歳でB級1組からA級へ昇級した例があり、大山康晴15世名人は86年、63歳でA級を制して名人挑戦した。1日制で持ち時間6時間の戦いは半日がかりとなり、体力勝負の側面もあるが、大ベテランが存在感を発揮している。