草笛光子 “日本史上最高齢”90歳映画主演「闘わないように受け入れて大事に生きてみようと思います」

[ 2023年10月25日 07:00 ]

映画「九十歳。何がめでたい」の撮影現場で90歳の誕生日を祝福される草笛光子(C)2024『九十歳。何がめでたい』製作委員会 (C)佐藤愛子/小学館
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 今月22日に90歳となった女優の草笛光子が、映画「九十歳。何がめでたい」(監督前田哲、来年6月21日公開)に主演する。すでに始まった撮影現場では、誕生日を祝福するセレモニーが行われた。「あっという間に90という数字が目の前にやってきました。みなさんに“90歳おめでとうございます”と言われるので、私90歳?なんですよね?」とおちゃめに喜んだ。「毎日、老いと闘っていますが、90歳と闘ったら損。闘わないように受け入れて90歳を大事に生きてみようと思います」と語った。

 今回の主演は大きな快挙となりそうだ。映画関係者は「米映画『八月の鯨』のリリアン・ギュシュさんが93歳で主演していますが、国内の女優では最高齢での映画主演のはず」と語る。草笛は現在でもパーソナルトレーナーの指導を受け、体力づくりを欠かさず行っており、その努力のたまものともいえる。「大変なことですが、私は私なりに正直に一生懸命やります。大事に演じ大事に生きます」と意気込んでいる。

 原作は直木賞作家の佐藤愛子さん(99)のエッセー集。歯に衣(きぬ)着せぬ痛快な物言いが評判となり、社会現象にもなった。草笛は佐藤さんと約50年前に対談しており、映画化に当たり再会を果たした。「先生の明快に物事をおっしゃる作品は、とても気持ちが良いと思っていましたので、そのリズムを軸にして演じたい」と話している。高齢者には励みとなる作品になりそうだ。

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