佐々木蔵之介 由緒ある造り酒屋営む父に“認められた”出来事「役者・佐々木蔵之介ではないです」

[ 2023年10月23日 08:30 ]

佐々木蔵之介
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 俳優の佐々木蔵之介(55)が、22日放送のTBS「日曜日の初耳学」(後9・00)に出演。父に役者として“認められた”出来事を振り返った。

 実家は創業130年を超える京都の造り酒屋「佐々木酒造」。神戸大学卒業後、実家を継ぐことはなく「(実家に)入るにしても、ちょっと他を見ておいた方がいいと思って。芝居を作っていた時に、お芝居を作るのも大事だけど、それをどのように売るか、どうPRするかということがすごい大事だなと思っていたので」との目的で大阪の広告代理店に就職した。

 就職はしたが、芝居への情熱は断ち切れなかった。就職から2年半後に両親に芝居の道に進む意思を打ち明けることになる。「よく言いますよね、ハトが豆鉄砲食らったような顔って。これかなと。(両親は)何を言っているのかが、理解できなかったような状況でした」。父・勝也さんから「じゃあ何のために大学行って、代理店に行ったんや」と問われたが「ごもっとも。全部ごもっともです」と返す言葉はなかった。

 「自分の中ではここでいっぺん“ごめん継がない”と言った後に実家に戻るってことはないって、自分の中で決めていましたから。そんな覚悟ではダメだと思っていましたね」。まさに不退転の決意で上京。下積みを経て、00年10月にスタートしたNHK連続テレビ小説「オードリー」に出演を果たした。

 この出演が大きな転機となった。プロデューサーに提案され、実家で日本酒「オードリー」を販売。広告代理店勤務の経験を生かし、瓶に工夫を施し、升を付けるなど付加価値を高め、キャッチコピーも考えて、佐々木自ら「オードリー」をプロデュース。「そうしたら、佐々木酒造始まって以来のヒット商品になったんですよ」。その結果「で、初めて父が認めてくれた。役者として認めたのではない。酒が売れたから認めてくれた。役者・佐々木蔵之介ではないです」と話し、出演者に爆笑を呼び起こした。

 その後も出演ドラマの「ハンチョウ」が商品化され、CMでの親子共演を果たすなど、一時は疎遠だった父との距離はどんどん近くなっていった。「父が酒蔵をやってくれたおかげで今の僕があるし、結果的にそれを継がなかったんですけど、いまだに父にはかなわないなとは思っていますね」と目に涙を浮かべ、在りし日の父を振り返っていた。

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