タモリ 多趣味の原点は劣等感「挫折の歴史なんです。根性がないんで、すぐあきらめる」

[ 2023年5月31日 15:49 ]

第60回ギャラクシー賞贈賞式に出席したタモリ(撮影・佐藤萌花)
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 タレントのタモリ(77)が31日、都内ホテルで、優れた放送に贈られる第60回ギャラクシー賞(放送批評懇談会主催)の贈賞式に出席し、自身の知的探究心の原点について語った。

 タモリは2022年度の「放送批評懇談会60周年記念賞」を受賞。今年4月で41年の歴史に幕を閉じた、テレビ朝日系深夜番組「タモリ倶楽部」や、現在も放送中のNHK「ブラタモリ」など、探究心や知的好奇心を刺激する数々の番組に携わった功績などが高く評価された。選考理由は「半世紀近く常にテレビやラジオの第一線で活躍してきた放送界への多大な貢献は、当会の60年におよぶ批評活動を記念して贈る賞にまさにふさわしく、心からの敬意を表するもの」。

 自身の特性について「鋭い批評性に裏打ちされた知的な笑い」と表現されると、タモリは「紹介の時にそれを聞いたんですけど、過大評価です」と恐縮気味に返し、「過大評価に最近、苦しんでいまして」と笑わせた。その上で「批評性はないと思います。僕の心はひねくれてますから、それが出てるだけ。批評性はないと思います。それだけの力もないし、技術もないので、言っていただくのはありがたいけど、過大評価です」と繰り返した。

 「広く浅く」がモットー。多趣味ぶりの原点は、偉大な先人たちへの劣等感だったという。「多趣味というのも過大評価で、確かにいろんなことをやっているんですけど、僕、あれ自分では絶対に言わないんですよ」と告白。「なぜかというと、挫折の歴史なんです。根性がないんで、これがおもしろいなという分野に行くと、先人たちのすごい人たちがいっぱいいるので、すぐあきらめる。また次に行って、やることなすこと中途半端なやつですから。それを言われると恥ずかしいんです」と素直に答えた。

 ギャラクシー賞は日本の放送文化の向上のため、優秀な番組や個人、団体をたたえる賞で、1963年に創設され、今年で60周年の節目を迎えた。対象は昨年4月1日~今年3月31日までの作品、個人、団体。

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