藤井聡太王将が王手の名人戦 第5局が始まる

[ 2023年5月31日 10:14 ]

初手を指す渡辺明名人(右)。左は藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第81期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は31日午前9時、長野県高山村の緑霞山宿・藤井荘で第5局が始まった。

 渡辺明名人(39)に藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋王、棋聖含む6冠=が挑む今シリーズは藤井が3勝1敗とタイトル奪取に王手をかけて今局を迎えた。

 先手の渡辺は初手で角道を開け、藤井は飛車先の歩を突いた。序盤はじっくりと進み、戦型は矢倉となった。

 持ち時間は将棋界最長の各9時間(ストップウオッチ計測)。31日は午後6時30分に指し掛けとなり、6月1日午前9時に再開する。終局は同日夜になる見込み。

 渡辺は名人戦3連覇中で、今回防衛すれば4期獲得となり、永世名人資格獲得まで1期に迫る。藤井が奪取すれば谷川浩司17世名人(61)の持つ史上最年少名人記録(21歳2カ月=1983年)を塗り替えると同時に、羽生善治九段(52)の持つ史上最年少7冠記録(25歳4カ月=96年)も大きく更新する。

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