80年代アイドル・新田純一「食べたいから食べない」ファスティングのすすめ

[ 2021年6月10日 05:30 ]

エキスパートファスティングマイスターとして活躍する新田純一 
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 1980年代に活躍したアイドルで俳優の新田純一(58)は今、ファスティングの指導者として精力的に活動している。「食べたいから食べない」をテーマに、芸能活動と講師の二足のわらじを履いている。

 フジテレビのオーディション番組「君こそスターだ!」で審査員特別賞を獲得し、82年に「Hop・Step・愛(LOVE)」でデビュー。中森明菜やシブがき隊など「花の82年組」として華々しく登場し「マッチ(近藤真彦)に似ている」として話題を集めた。アイドルとして飛躍し多忙を極めた一方、当時17歳の若さゆえに食欲は旺盛。ラーメンの直後に大盛りチャーハンを食べるなどし、1日5食は普通だった。「どれだけ食べても太らなかった。炭水化物が大好きな食いしん坊です」。

 50代を迎え健康に気を使うようになった新田が出会ったのがファスティング(=断食)だった。準備期、断食期、回復食期と3つの期間に分け、一定期間食事を摂らないことで体内のデトックスを行い、免疫力を高める。ダイエットや体質改善に効果的だ。5~6年前から本格的に始め「腸内環境もよくなり、風邪も引かなくなった。コロナにかかる気も全くしない」と熱く語る。どっぷりとハマった新田は芸能人で初めて、20年にエキスパートファスティングマイスターの資格を取得。月に1度、都内の「ファスティングマイスター学院」にて「ファスティングセミナー」を開催し、軽快なトークで魅力をアピールしている。次回は今月26日に実施予定だ。

 今年2月には7日間で68・3キロから62・2キロの減量に成功。定期的に続けることで肌つやも良くなり、見た目も引き締まった。特に夢中にさせたのは、回復食期に食べるご飯のおいしさだという。「断食期明けのおなかは腸内環境が整い、リセットされている状態。味覚が研ぎ澄まされているから、ただの昆布だしが本当においしいし、白米は甘い」と満面の笑み。食いしん坊だからこそ、食べることのありがたみや感謝を感じている。「食べたいから食べない。僕のモットーです」と話した。

 23歳で俳優に転身し、39歳の時には空手有段者の実力を活かし格闘技にも挑戦。当時は役作りや減量のために水と塩だけの「水断食」を行っていたが「空腹が苦しかったし、気持ち悪くなった。身体に悪すぎますよね」と苦笑い。近年では美容のためにファスティングを実践する人も多いが、ネットの発達により間違ったやり方が発信されていることもある。「基本的な正しい方法を発信していくことが大事だと思っています」と話した。

 コロナ禍のホームステイで、新しいことにチャレンジする人も増えた。「そんな今だからこそ、ファスティングを始めるチャンス。免疫力も上がるしキレイになれる。怖がらずに、ぜひ一歩を踏み出してほしい」。未だに熱狂的なファンが多い新田。アイドル時代を変わらぬ爽やか笑顔とスタイルは、今も健在だ。

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2021年6月10日のニュース