藤井2冠 2年連続3度目の最多勝利賞「自信になります」 竜王戦ランキング戦で松尾八段下し44勝目

[ 2021年3月24日 05:30 ]

 将棋の藤井聡太2冠(18)=王位、棋聖=は23日に東京都渋谷区の将棋会館で行われた竜王戦ランキング戦2組準決勝で今年度最終局に挑み、松尾歩八段(40)を75手で下した。この結果、藤井の今年度は44勝(8敗)となり、2年連続3度目の最多勝利賞が確定。現在1位の連勝も17に伸びたが、継続中のため連勝賞の表彰対象は来年度となる。勝ち数43で2位の永瀬拓矢王座(28)は今年度、1局を残している。

 夕食休憩後からじわじわとリードを奪った藤井は、終盤に銀をただ捨てする妙手を見せるなど、相変わらずの「藤井ワールド」を展開。「最後まで際どく、はっきり勝ちになったと思ったことはなかった」のコメントとは対照的な快勝だった。

 この日の勝利で年度1位の勝率は・846に上昇し、4年連続4回目の勝率1位賞は確定的だ。そして4年連続勝率8割台は自身が昨年マークした3年連続の史上最長記録を1年更新。「トップレベルの先生との対戦が多い中でこの結果は自信になります」と話し、17連勝については「この数カ月、対局期間が空いたので、対局にいいコンディションで臨めている」と冷静に分析した。竜王戦ランキング戦に限れば16年のデビュー以来負けなしの22連勝を達成。本戦(決勝トーナメント)への出場も5年連続で決めた。2冠奪取に沸いた2020年度を華麗に締めくくった。

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2021年3月24日のニュース