報道ステーション「女性蔑視」批判続出の新CMを取り下げ「意図をきちんとお伝えできなかった」

[ 2021年3月24日 15:11 ]

テレビ朝日
Photo By スポニチ

 テレビ朝日は22日にYouTubeなどで公開した報道番組「報道ステーション」のCMに「女性蔑視」という批判の声が相次いでいることを受け、24日、公式ツイッターでCMを取り下げることを発表した。

 新CMは30秒版と15秒版の2種類。若い女性が「どっかの政治家が『ジェンダー平等』とかってスローガン的にかかげてる時点で、何それ、時代遅れって感じ」「いい化粧水買っちゃった!消費税は高くなったけど」などと笑って話し、最後に「こいつ報ステみてるな」と字幕が出る。

 22日の公開後、SNS上では「こいつって何様?」や「女性蔑視があふれている」といった批判が相次いだ。また、立憲民主党の蓮舫参院議員(53)も24日、自身のツイッターに「久米宏さんのニュースステーション、筑紫哲也さんのニュース23は、当時20代で報道に身を置く私にとって学ぶことしかない報道番組でした。それが、この程度のジェンダー認識でCMを作られたのか、との想いです」と疑問を投げかけた。

 社会民主党の福島瑞穂党首(65)も24日、自身のツイッターに「報道ステーションのCMがひどい。『会社の先輩、産休あけて赤ちゃん連れてきてたんだけれど、すっごくかわいくって。どっかの政治家が『ジェンダー平等』ってスローガン的に掲げている時点で、何それ、時代遅れって感じ』育児しながら働き続けることができる社会を作るのがジェンダー平等じゃないですか」と、政界からも抗議の声が相次いだ。

 「報道ステーション」の公式ツイッターは「今回のWebCMは、幅広い世代の皆様に番組を身近に感じていただきたいという意図で制作しました。ジェンダーの問題については、世界的に見ても立ち遅れが指摘される中、議論を超えて実践していく時代にあるという考えをお伝えしようとしたものでしたが、その意図をきちんとお伝えすることができませんでした。不快な思いをされた方がいらしたことを重く受け止め、お詫びするとともに、このWebCMは取り下げさせていただきます」と謝罪した。

続きを表示

2021年3月24日のニュース