「なつぞら」今度は「おしん」の田中裕子が登場!なつの主治医役 広瀬すず“尊敬”の歴代ヒロイン11人目

[ 2019年8月17日 08:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」で4年ぶり5作目の朝ドラに出演し、ヒロインの広瀬すずと共演する田中裕子(C)NHK
Photo By 提供写真

 1983年4月から1年間放送されたNHK連続テレビ小説第31作「おしん」のヒロインを務めた女優の田中裕子(64)が朝ドラ100作目「なつぞら」(月~土曜前8・00)第21週(今月19~24日)に出演することが17日、分かった。この日放送の次週予告で判明。妊娠した主人公・奥原なつ(広瀬すず)を診る産婦人科医役を演じる。節目の100作目とあり、「なつぞら」には歴代朝ドラヒロインが次々に起用されて大きな話題を呼んでいるが、今回ついに11人目。番組最高視聴率62・9%、期間平均視聴率52・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と日本のテレビドラマ史上歴代トップを誇る“オバケ番組”「おしん」から“朝ドラレジェンド”がまた1人加わり、終盤を彩る。

 放送前に出演が発表された松嶋菜々子(45)は96年前期第54作「ひまわり」、小林綾子(46)は「おしん」、山口智子(54)は88年後期第41作「純ちゃんの応援歌」、比嘉愛未(33)は07年前期第76作「どんど晴れ」、貫地谷しほり(33)は07年後期第77作「ちりとてちん」のヒロイン。4月2日に放送された「なつぞら」第2話に61年の朝ドラ第1作「娘と私」のヒロイン・北林早苗(75)、4月5日に放送された第5話に96年後期第55作「ふたりっ子」のヒロイン・岩崎ひろみ(42)、7月5日に放送された第83話に81年後期第28作「本日も晴天なり」のヒロイン・原日出子(59)、8月8日に放送された第112話に08年後期第79作「だんだん」のヒロイン・三倉茉奈(33)、8月10日に放送された第114話に74年4月から1年間放送された第14作「鳩子の海」のヒロインを務めた藤田三保子(66)が登場。今回の田中で、朝ドラヒロイン経験者が11人集結した。現在BSプレミアム(月~土曜前7・15)で再放送され、反響を集める「おしん」から2人。小林は少女期、田中は青春・中年期を演じた(晩年は乙羽信子)。

 「なつぞら」は女優の広瀬すず(21)がヒロインを務め、大河ドラマ「風林火山」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が03年後期「てるてる家族」に続く朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。

 田中の朝ドラ出演は79年前期第23作「マー姉ちゃん」(ヒロイン・熊谷真実)、「おしん」、04年後期第71作「わかば」(ヒロイン・原田夏希)、15年前期第92作「まれ」(ヒロイン・土屋太鳳)に続き、4年ぶり5作目。

 今回、田中が演じるのは、坂場(中川大志)との間の赤ちゃんを妊娠したなつが通う産婦人科の医師・高橋秀子役。広瀬と田中は18年1月期の日本テレビ「anone」で共演しているが、制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「広瀬さんが母親役を演じるのは初経験ということもあり、撮影開始より、とても楽しみにしていました。そうした中、なつの出産の不安を受け止め、母となる瞬間に立ち会う産婦人科医・高橋秀子役はとても大切だと、かねてより考えていました。そこで田中裕子さんであれば、大先輩でもあり、女優として深く尊敬しているということで、広瀬さんも心置きなくお芝居できると思い、出演をお願いしたところ、ご快諾していただき、今回の共演を実現させることができました」と田中の起用理由を説明。2人の共演に期待している。

 また、歴代朝ドラヒロインの続々出演については「これはもう、ここまで続いた99作へのリスペクトです。素晴らしい作品を作ってきた先輩たちに対する尊敬の念と同時に、100作目まで続いたのは視聴者の皆さんがいらっしゃったからこそ。視聴者の皆さんへのカーテンコール(演劇などで終演後に出演者らがステージ上に現れ、あいさつ。観客の拍手や声援に応えること)という思いもあります」と説明。

 「『あの作品の時は、こういう生活をしていた』というように、“朝ドラ”は視聴者の皆さんの思い出とつながっている部分もあると思います。歴代ヒロインの方々を今、ご覧になれば新鮮に映るところもあるだろうし、今回の100作目を機に“朝ドラ”をより好きになっていただくきっかけとなればと思います」。今後も歴代朝ドラヒロインの出演があるのか、注目される。

続きを表示

2019年8月17日のニュース