坂上忍が選ぶ平成の「話題の動物」 CMスターや懐かしのブームも

[ 2019年4月27日 11:00 ]

多くの写真の中から「平成の動物10傑」を思案する坂上忍
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 【平成の10大○○ 7】平成の30年ではさまざまな動物のスターやブームが誕生。14匹の愛犬がいる芸能界屈指の動物好きとして知られるタレント、坂上忍(51)が「平成10大動物」を厳選。チクリと毒舌も交えながら振り返りました。

 振り返ってみると懐かしいね。いろんな動物がブームとして登場した。その中でも「タマちゃん」はとにかく凄かった。見物客が押し寄せて露店なんかもたくさん出て、マスコミも連日取り上げていたよね。きっかけになったことがいくつもあった。人気動物を「○○ちゃん」と親しみを込めて呼び始めたのもタマちゃんが始まりじゃないかなあ。

 そもそも考えてみれば、アザラシが多摩川にいるのがおかしな話なんだよ。本来いないはずのものがいたりとか、温暖化なのか知らないけれど「何でこれがここにいるの」ってニュースが聞こえるようになったのもあの時からだったと思うな。地球のことまで考えちゃう。こんな功績が大きいから1位だね。

 タマといえば、たま駅長も忘れられない。僕なんかは昭和の「なめ猫」世代。これはそれ以来の猫ブーム。結局町おこしでもあるわけで、こちらも貢献度は相当高い。

 人気者なら、もちろんパンダのシャンシャンがいるけれど、イケメンゴリラも印象に残っているなあ。実はあれを見ると世も末だなと思うんだよ。だって、写真集まで出版されて女性たちが喜んでいるんでしょ?ゴリラに負けていないで世の男性がもっと頑張らないとダメでしょって思った。

 男としては反省が必要だね。反省っていえばいたねえ。反省ザル。猿回し師の村崎太郎さん(58)と次郎。言葉のいらないパフォーマンスという意味では最高のエンターテインメントだった。  見て楽しむのはいいんだけど、可愛いなあって飼うようになったら責任を持たないとって思うことも多かった。

 可愛かったのはアイフルのCMのチワワ。あれを見て飼う人が増えたけど、CMを見た直後は僕は飼わないなあって思った。だけど、ブームが去った後にペットショップで売れ残っていたチワワと目が合って、この子を持っていかなければいけないなと…。それが僕の“長男”。シベリアンハスキーも「動物のお医者さん」の漫画がきっかけで流行して街中でもよく見かけたね。大型で格好いいんだけど、実は飼うのが難しい犬。結局手放してしまう飼い主もいたみたい。動物のことを考えていないよね。

 とにかく、いろんなことを与えてくれる動物たち。日頃ストレスがたまった時、実は動画で癒やされている。おじさんみたいな声で“アーッ”と叫ぶフクロテナガザル。あれを見るとスカッとするんだよね。人も動物も仲良くストレスなく、暮らせる時代になるといいね。

 《印象度ではAmazonライオン》10大動物を選んだけれど、インパクトNo・1はAmazonのCMに出てきた「ライオン犬」。ゴールデンレトリバーがライオンのたてがみを着けて赤ちゃんをあやすんだけれども、30秒間を食い入るように見てしまった。視聴者の目を引くために目立つように動物を使うCMは多々あるけれど、あのゴールデンレトリバーはあくまで物語の中の登場人物。動物CMの一つの到達点じゃないかな。

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