32年ぶり快挙へ 藤井聡太七段 師匠と同時昇級なるか

[ 2019年2月5日 06:40 ]

指定同時昇級をかけた大一番に挑む杉本昌隆七段(左)と藤井聡太七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)がきょう5日、大阪市の関西将棋会館で終盤を迎えた第77期順位戦C級1組の対局に臨む。ここまで師匠の杉本昌隆七段(50)とともに8戦全勝で、2人が勝てばそろってB級2組への昇級が決定。師弟同時昇級となれば32年ぶり2組目の快挙となる。合わせて藤井は、順位戦デビューから19連勝の新記録も樹立する。

 師弟そろって昇級を懸けた大一番を迎えた。藤井は近藤誠也五段(22)、杉本は船江恒平六段(31)とそれぞれ1敗勢との対局。杉本は「藤井の昇級争いは予想通りでも、私は考えていなかった」と控えめに語る。

 順位戦は名人戦の予選に当たる。C級1組は39人が10局を戦い2つの昇級枠を争っている。激戦の中、藤井と杉本だけが8戦全勝。5日の対局でともに勝つと1敗の棋士がいなくなり、最終戦を待たず2人の昇級が決まる。師弟がそろって昇級すれば、1986年度にB級1組に昇級した故大内延介九段と弟子の塚田泰明九段(54)以来、32年ぶり2組目の快挙となる。

 どちらかが敗れると状況は複雑になる。持ち順位(前期順位)により、杉本は自身が勝てば無条件で昇級が決定。一方で持ち順位の低い藤井は、勝っても昇級は船江の敗戦、つまり杉本の勝利が条件となる。近藤は通算勝率・7080、船江も・6388の実力者。藤井は近藤に過去2戦2勝と得意にする一方で、杉本は船江に2戦2敗と苦戦している。

 5日の対局を「重要な一局」と語る藤井だが、師弟での昇級については言及を避けてきた。対照的に杉本はイベントなどで「藤井ファンの皆さんが本当に応援すべきは誰なのか…」と、弟子の昇級の鍵を自身が握っていることをほのめかして場を盛り上げてきた。実際の心境は「順位戦は10局を戦った結果。目の前の対局に全力を尽くすだけ」と自然体で臨むつもりだ。

 藤井は勝つと順位戦デビューから無傷の19連勝となり、中原誠16世名人(71)の持つ記録を塗り替える。持ち時間は各6時間で、午前10時に始まり深夜に終局する見込み。関西将棋会館では午後6時から、異例の大盤解説会を実施。糸谷哲郎八段(30)と里見香奈女流4冠(26)が注目の対局を見届ける。

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