三笑亭笑三さんが死去 93歳、肺炎で…学徒動員として出兵、復員後に落語家

[ 2018年12月11日 15:44 ]

落語家の三笑亭笑三さん
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 落語家の三笑亭笑三(さんしょうてい・しょうざ 本名=斧田道男 おのだ・みちお)さんが10月24日に肺炎のため死去していたことが分かった。93歳。東京都出身。11日、落語芸術協会が発表した。葬儀は本人、近親者の意向で密葬にて執り行われた。

 笑三さんは1925年10月28日生まれ、早稲田第2高等学院在学中に学徒動員として出兵、激動の時代の中、復員後に落語家となった。46年に八代目三笑亭可楽師匠に入門。「三笑亭可寿美」という名を与えられた。50年に「柳亭春楽」と改名、54年に二代目三遊亭圓歌師匠門下へ移り「歌風」と名乗った。

 60年に可楽門下へ戻り「三笑亭笑三」に改名。61年に真打昇進。77年に協会の理事に就任。役員として長く協会の運営に尽力した。

 得意演目は「安全地帯」「異母兄妹」「大師の杵」「悋気の独楽」など。多くの新作落語も生み出し“ハイカラ”という言葉が似合う師匠として多くの落語ファンに愛された。

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