榮倉奈々 主演映画ようやくの公開に「いろんな思いが巡る」

[ 2018年6月9日 16:33 ]

映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」公開記念舞台あいさつに出席した(左から)野々すみ花、安田顕、榮倉奈々、大谷亮平、李闘士監督
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 女優の榮倉奈々(30)と安田顕(44)が9日、都内の映画館で行われたダブル主演する映画「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」(監督李闘士)の公開記念舞台あいさつに、共演の大谷亮平(37)、野々すみ花(31)とともに登壇した。

 「Yahoo!知恵袋」伝説の投稿から生まれたコミックエッセイの実写映画化したハーフルコメディー。榮倉はいつも死んだふりをする妻・ちえを、その夫で冷静な普通のサラリーマン・じゅんを安田が演じた。

 同作では、今月4日に所属事務所「アミューズ」との契約を終了し、フリーで活動していくことを発表した俳優・小出恵介(34)が安田演じる主人公の後輩を演じる予定だったが、未成年との飲酒・淫行騒動で無期限活動停止となり降板。代役の大谷が途中参加して必要な部分を撮り直したため、公開が当初の予定から遅れた。

 榮倉は「どの映画でも公開を迎えるのはとてもうれしく、晴れ晴れとした気持ちになるんですけど、この映画に関してはほんとにほんとにうれしいです。いや〜いろんな思いが巡ります」とようやく公開されたことにしみじみ。安田も公開に「ただただ、感謝という言葉しかないです」。

 小出の代役を務めた大谷は「(観客が見て)どう思ったか、今は不安だったり、期待だったり、そういう気持ちで壇上に立たせてもらっています。この映画が公開される日がやっときたと嬉しく思います」。その妻を演じた野々も「こうやって公開に至って、この場に立てていることが本当に嬉しい」と感激した。

 榮倉と安田はNHK連毒テレビ小説「瞳」(08年前期)以来の共演。榮倉は「(前回の)近所のお兄ちゃんからまた夫婦で共演できるなんてびっくり」と感慨深げ。安田も「次は何の役でしょうね。刑事と犯人、医者と患者、検事と事務官…次は何の犯罪犯しましょうかね」とニヤリ。

 榮倉は「いろんな宣伝に出させてもらったんですけど、やっと安田さんと距離が近づいてきたかなと思ったら、もう終わりです。(撮影は)凄い楽しかったです」とニッコリ。安田も「楽しかった」と即答するも、榮倉からは「ホントですか?安田さんはずっと現場でも気遣いの方なので、何を考えているかわからない」。それでも、安田は「本当に楽しかったの。NACSといるより、あなたたちといるほうが全然楽しい」と返し、会場の笑いを誘った。

 作品のキャッチコピーである「死んだふりが夫婦を救う」にちなみ、登壇者がそれぞれ考えた「○○が夫婦を救う」を披露。榮倉は「会話」だといい、「日々の会話を積み重ねていればいいんじゃないかな、わかり合うとか、伝え合うとか」と夫婦円満の秘けつを明かした。安田は「おこづかい」と回答し、「あればあるだけ使っちゃうんです。管理してもらって、お小遣い制にしてもらっているほうが私はいい」と意外なプライベートを明かし、沸かせた。

 アクシデントを乗り越えての完成となっただけに、最後に、榮倉は「この映画は70館。周りの人から『地元でやっていないから見に行けない』という声をいただいて、私の両親も見られない事態で。もしこの映画が好きだと思ったら、口コミで広げていただいて、また上映館が増えてくれたら」とアピールしていた。

 舞台あいさつでは、劇中に印象的な登場をする“ワニ”の本物まで登場。熱川バナナワニ園のオス、3歳。榮倉が「今日から君はツマフリくんで」と作品のタイトルの略称である「ツマフリ」と名付けた。

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