「アナ雪」など手掛けたディズニー映画監督辞任へ 「行き過ぎたスキンシップ」問題に

[ 2018年6月9日 22:38 ]

 米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは8日、「トイ・ストーリー」「アナと雪の女王」を手掛けた映画監督、ジョン・ラセター氏(61)が今年いっぱいで製作総責任者などを辞任し、退社すると発表した。米アニメ界を代表するトップクリエーターで、昨年11月、複数の従業員への「行き過ぎたスキンシップ」を謝罪し、休職していた。

 米映画界では昨年秋に相次いでセクハラ問題が発覚。AP通信によると、自らの被害を訴える「#MeToo」(「私も」の意)運動で、映画界において最高レベルの幹部辞任となるという。

 米メディアによると、ラセター氏を巡っては、複数の従業員が抱きつかれるなどの不適切な行為を受けたと告発。同氏は書簡で謝罪して休職した。ディズニーも誠実な対応だと評価していた。

 ラセター氏はピクサー・アニメーション・スタジオの創設メンバーの一人。同社をディズニーが買収すると、ディズニー作品にも参加し「ズートピア」「リメンバー・ミー」などを大ヒットさせた。日本アニメから多大な影響を受けたと公言しており、宮崎駿監督との親交でも知られる。

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2018年6月9日のニュース