仁智新会長が正式決定 文枝は最高顧問就任を固辞、喜楽館の名誉館長に

[ 2018年5月31日 15:05 ]

桂文枝(左)と笑福亭仁智
Photo By スポニチ

 上方落語協会は31日、「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)で理事会、総会を開き、7代目会長に笑福亭仁智(65)の就任を承認。正式に決定した。任期は2年。「今まで六代の偉大な会長が上方落語協会を、落語をつないで来られた。先代の文枝会長も凄い功績、足跡を残された。次(の世代)へうまく引き継ぎたい」と抱負を口にした。前会長の桂文枝(74)は「最高顧問などの就任を固辞させていただきました」と協会の役職にはつかず「神戸新開地喜楽館」の名誉館長を務める。

 その後、大阪天満宮で開かれた就任会見で仁智は新会長就任について「今まで(協会が)突き進んできましたが、少しボチボチ歩きながら、見過ごしてきたことを手当ができたらなと。次の担い手にバトンを、タスキを渡せれば」と話した。さらに「会員が264人に増えました。研鑽(さん)の場を増やして(繁昌亭の)お客さんを1割ふやしたい。団体のお客さんについては手つかず。地道に足元を固めようと思います」と今後について話した。

 師匠の笑福亭仁鶴(81)には、4月26日の選挙で会長候補に選出された直後に報告。「候補になりました」と報告すると「大きく変えることはせんと、ボチボチやんなはれ」と激励されたそうで「師匠らしいお言葉だと思います」と仁智は言葉を噛みしめた。

 今後は、仁智会長の下、副会長は1人として、桂米団治(59)が再任。新しく顧問を設けて5人、相談役が7人の新体制で臨む。

続きを表示

2018年5月31日のニュース