葉山ヒロ「モンクリ」凱旋は国内外に反響!台湾でモデルから出発 初CM“降板”挫折が原動力に
葉山ヒロインタビュー(上)
香港や中国を拠点に活躍している国際俳優の葉山ヒロ(43)がフジテレビ木曜劇場「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」(木曜後10・00)第6話(24日放送)で日本の連続ドラマ初出演。第7話(31日放送)はキーマンになる。23歳の時、台湾旅行時にスカウトされ、現地でモデルに。その後、26歳の時、香港の至宝ジャッキー・チェン(64)の事務所にスカウトされ、俳優業に進出した異色の経歴の持ち主。思いがけず“逆輸入”となった今回の日本凱旋が国内外に反響を呼んでいる葉山を直撃。「感覚だけで生きてきた」という芸能界入りの経緯や台湾最初のCMを“降ろされた”挫折などを明かした。
――今回、日本の連続ドラマに初出演。先週22日に発表され、インターネットニュースになりました。周囲の反響はいかがでしたか?
「22日は朝から1日中ずっと電話とメッセージがブワーッと鳴ってましたね。今まで『絶対、日本のドラマや映画などには出ない』と言い張っていたので…。そんな中でニュースに出て、誰にも言わずに撮影に入ったんですけど、みんなビックリして『どういうこと!?日本に進出するの?』とか『逆輸入(俳優)に乗っているの?』とも聞かれたので『いや、乗ってないから(笑)』と。乗っていたら、もともと先に日本に来ていたわけだし、今でもそんなことは思ってないです。そして、香港も次の日にこのニュースが出たんですよね。香港は香港で『どうしたの?日本に帰らないって言っていたでしょ?』という反応で『どうしよう、どうしよう』って思いました(笑)」
――葉山さんの経歴がとにかくユニーク。社会人になってから、台湾旅行時にスカウトされ、現地でモデルになったということですが、どのように声を掛けられたのですか?
「昔、京都で働いていて仕事で悩んでいたことがあって、会社を辞めるがための理由付けでプライベートで台湾に旅行に行ったんです。台湾は日本から近いし、知り合いが1人いたので、その人を訪ねて行ったんですよね。それで(実際に行って)街を歩いていると、とにかく毎日スカウトされるんですよ。その時の台湾は特に“日流”(日本文化の流行)の時期だったからか、とにかく『日本人を探している』って言うんですけど、それを知らない中で、毎日、声が掛かっていたんです。僕はいわゆる“業界”には全く興味がなかったんです。23歳になるまで映画を見たのは2回しかなかったくらいですから(笑)。『マディソン郡の橋』と『ガンダム』、その2本です。雑誌も買ったことがないし、一切興味がないのに、台湾に行っていきなりスカウトとか言われてもおかしいじゃないですか。だから、これは全部、詐欺だろうって思っていました。なので、全部断って、1回、日本に帰って、さて、会社にどう(辞めようと)言おうかな、と思っていた時に、知り合いから電話がかかってきて『1つの会社が実際にCMを撮りたがっているよ』と。当時のエリクソンという携帯電話会社のCMに本当に出てほしいというオファーが来たので、じゃ、これは辞める理由にできる、と思って会社には『モデルになります』って言って『夢を追いかけます』ってウソをついて(笑)会社を納得させて台湾にCMを撮りに行ったんです。だから、何にも分からない素人の状態で台湾に行ったんですよ」
――台湾でモデルに。異国の地で業界に入るのは、勇気が要ると思いますが。
「1本目のCMで挫折、じゃないけど、すごく苦しみましたよ。主演で呼ばれていたのに、何も分からず現場で怒られて降ろされる…ということがあったんです。現場でエキストラとチェンジされました、実は。それがあったからこそ、逆に僕は続けられた。もうクソーて思って『おまえが呼んだのに』みたいな(笑)。この挫折感はなんだと思って。だって、本当に分からないじゃないですか。カメラの位置や歩き方すらも。エキストラを長くやっていた方がいて『その人と変われ!』となって、僕はエキストラですよ。そのことがあったからこそ『今度は本当の主役になって前に出てやる!』と思って頑張ったんです。でも、モデルもやったことないから一切知らなかったけど、CMのエキストラから始めて、いろいろ経験して、知らないうちに(CMの)主役を連続で月に3本、というようなペースになっていました。気がついたら『モデルって何だろう?』という疑問が出てきて…。ショーもやったことがないし、雑誌にも出たことがないし。僕の場合、普通のモデルさんと逆で、CMから入ってランウェイを歩いて雑誌に出て…という順番だったんです。全部、自分がしたい方に勉強して、やろうと思ったんですね」
――そして、モデルとして台湾に2年半滞在後、ジャッキー・チェンの香港の事務所「JCグループ」にスカウトされ、移籍します。
「モデルは一通りやり尽くしたので、僕は飽きっぽいので、やり尽くしたら『終わる』んですよ、1つのことが。それで、次の何かを見つけようと思って。台湾で最後のCMで共演した女優さんが香港人だったんですね。『香港は来たことある?』って聞かれて『ない』と答えたら『来たらいいのに』という一言で香港に行ったんですよ。着いた日に、大手のショーモデル事務所2つを紹介してもらって、行ったら、その日の晩に2つとも受かったんです。それで『なんだ、香港って儲かるんだ』って簡単に思って(笑)。それが26歳の時ですね。それでギャラを待つのに3カ月かかるので、3カ月は香港にいようと思って、その間にジャッキーの事務所から台湾経由で連絡が来たんですよ。台湾のある監督から電話がかかってきて、その監督も何も事情を言わずに『今からメモを取れ』と言うので、どうせCMだろうと思っていたら、それが結果、ジャッキーの事務所だったんですよね」
――言葉はどのように習得したのですか?
「台湾は当時ビザを発行できなかったので、語学学校に行きまして。その時は業界のことはどうでも良かったから、将来は中国・アジアの貿易が絶対に来る!と23歳の時から思っていたので、これは北京語を勉強した方がいいと思って学校に入ったんですよ。でも、外で働いて身につけた方が早いと思ったので、学校は3カ月で辞めて。僕は日本人と1年間会っていないんですよ1回、日本語を忘れないと入ってこないので、サバイバルな生活をして…(笑)。それをやったがために、今度は日本語が薄れていくという…。CMで負けた時、悔しかったんですよね。それで、香港に行ったら、今度は広東語で、また一からですか、って話で…。CMの話だと思って行ったところが、ジャッキーのJCグループで。大体、キャスティングってアジアの場合、すごく待たされるんですよね。だから早く行っても仕方がないと思って、遅れて行ったんですよ。そうしたら、すごく偉い人が十何人もズラーーっと並んでいて、僕は超ラフな格好で『何のCMですか〜?』みたいな雰囲気で行ったので、というのも、その時は何本もCMを撮っていたので多少、こう(天狗)になるじゃないですか。若いからね。そんな感じで行ったら、すごく怒られて『ミーティングだ』と言われて、いきなり契約書を渡されて『契約したいから』と。『何のですか?』と聞くと『今日から、おまえはスターになるから』と。『うちの会社(JCグループ)をこれから拡大するにあたって、新人を二十何人入れるから、そのうちの1人に選ばれた』と言われたんですよ。だから、アジア全般で探したらしいんですね。その時に日本人で北京語を話せる、というのが引っかかったらしくて。(JCグループから)直接、台湾の監督に『探している』という電話がかかってきたら、監督が「面白いヤツがいるよ」ということで、僕が紹介されたようです」
――その時、ジャッキー・チェンさんはいなかったのですか?
「いなかったです。僕もジャッキー・チェンの事務所と知らなくて、実はサインしているんです。それで帰り際に『ところで、どこの事務所に入ったか分かる?』と言われて『分からない』と返したら『ここはジャッキー・チェンの事務所だよ』と言われて『へえ〜』って終わったんですよ(笑)。だってジャッキー・チェンは知ってはいたけど、ミーハーでもなかったので。それで、契約をして、実は日本に帰ったんですよ。契約の意味も、実はあまり分かっていなくて、『今日からスターだからね』と言われただけで『はーい』という感じで。それで日本に帰って、仕事を雑誌などで探していたんですよね。その時に『おまえ、今どこにいるんだ?』と電話がかかってきて。『実家ですから、日本ですよ』と言ったら『アホか!』となり『契約違反するんだったら、違約金を払わなくてはいけない。おまえ、契約しただろ?』と言われて『あれ、契約書なんですか?』という会話をして。とにかくすごい(額の)違約金だったので『急いで行きます!』って香港に行ったんですよ。それが香港の始まりです。だから、僕の場合は、皆さんのようにちゃんと事務所に入って、一生懸命やっていくという道は歩まずに、感覚だけで生きてきたんです」
=インタビュー(下)に続く=
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今作は「巌窟王」のタイトルでも知られる仏作家アレクサンドル・デュマの原作小説「モンテ・クリスト伯」(1841年)を現代日本に置き換え、俳優のディーン・フジオカ(37)が主演を務めるノンストップ復讐劇。主人公・柴門暖は冤罪により、幸福の絶頂から15年間、投獄。そこから投資家「モンテ・クリスト・真海(しんかい)」となり、3人の男、南条幸男(大倉忠義)神楽清(新井浩文)入間公平(高橋克典)への復讐に突き進む。
ドラマは後半に突入。真海(ディーン)が緻密に計画した復讐の種が芽を出し始め、緊張感ある展開にSNS上もヒートアップしている。葉山が演じるのは、謎の香港マフィアのダニー・ウォン役。ダニーは幸男(大倉)の過去を知るだけに、真海が裏切られた親友・幸男への復讐を進めるにあたり、カギを握る男になる。劇中、広東語と日本語、両方のセリフを操る。
2018年5月31日のニュース
-
市川由紀乃、丘みどり、杜このみ ユニット名は「雪・月・花〜新演歌三姉妹〜」に決定
[ 2018年6月1日 00:00 ] 芸能
-
峯岸みなみ 番組でAKBの愚痴ぶっちゃける「私に仕事が入ってこない」
[ 2018年5月31日 23:05 ] 芸能
-
前事務所が芸名使用禁止を要求 広瀬香美が反論「広瀬香美としての活動は今まで通り続けていく」
[ 2018年5月31日 22:52 ] 芸能
-
「アイデンティティ」野沢雅子ネタで収入激増「毎月厚みが変わっていく」
[ 2018年5月31日 22:51 ] 芸能
-
西郷輝彦 がん入院中「ガキ使」でふなっしー演じた理由…医師に頼んだ「時間をください」
[ 2018年5月31日 22:37 ] 芸能
-
梅宮辰夫、顔面30針縫うケガに耐えディナーショー「麻酔が切れてきて…」
[ 2018年5月31日 22:22 ] 芸能
-
武井壮 W杯日本代表の技術&経験に期待 本田、長友選出で「楽しみ2倍に」
[ 2018年5月31日 21:17 ] 芸能
-
香取慎吾 久米宏の直球質問に苦笑い「世間はまだSMAPって…」
[ 2018年5月31日 18:19 ] 芸能
-
東ちづる 勝間和代さんらから公表前日に連絡「応援するよ、と伝えた」
[ 2018年5月31日 18:16 ] 芸能
-
篠原涼子“密着指導”にツッコミ「結婚してるんですけど〜」
[ 2018年5月31日 17:44 ] 芸能
-
広瀬香美 所属事務所が活動休止発表、芸名の使用禁止求める
[ 2018年5月31日 17:29 ] 芸能
-
是枝監督 「万引き家族」安藤サクラを絶賛「神々しい美しさ」
[ 2018年5月31日 17:17 ] 芸能
-
是枝監督、福山雅治から爆笑祝福メール「僕のことも忘れないでね」
[ 2018年5月31日 17:09 ] 芸能
-
是枝監督 たけしラブコールに恐縮「緊張しちゃうかも」
[ 2018年5月31日 16:45 ] 芸能
-
テレ東社長、7年ぶり出演のマツコに感謝 レギュラー化は「未定」
[ 2018年5月31日 15:43 ] 芸能
-
テレ東社長、世界卓球視聴率「記録的」 月1「池の水」にも手応え
[ 2018年5月31日 15:15 ] 芸能
-
仁智新会長、スーツ姿は息苦しい!? 文枝はべた褒め「マジメで熱心、決断力に長けている」
[ 2018年5月31日 15:10 ] 芸能
-
仁智新会長が正式決定 文枝は最高顧問就任を固辞、喜楽館の名誉館長に
[ 2018年5月31日 15:05 ] 芸能
-
リリー・フランキー 理想の女性像「今日は巨乳がいい」
[ 2018年5月31日 14:51 ] 芸能
-
海老蔵 ドック受診で思い出した検査後の麻央さん「分かっているつもりでも…」
[ 2018年5月31日 14:10 ] 芸能
-
【明日6月1日の「半分、青い。」】第53話 晴が上京 祖父役・中村雅俊の熱唱&ギター再び
[ 2018年5月31日 13:00 ] 芸能
-
仁支川峰子が激高 日大・内田前監督に「しらばっくれんじゃないよ」
[ 2018年5月31日 12:56 ] 芸能
-
コナン原作・青山剛昌氏「藤本賞」受賞に笑顔「この賞に恥じないよう頑張る」
[ 2018年5月31日 12:42 ] 芸能
-
瀬戸内寂聴さん 95歳でインスタ開設「若い人に知らせるにはこれが一番」
[ 2018年5月31日 11:51 ] 芸能
-
渡辺美奈代の長男・矢島愛弥、アルバイトを続ける“チャラい”理由
[ 2018年5月31日 11:20 ] 芸能
-
葉山ヒロ「モンクリ」凱旋は国内外に反響!台湾でモデルから出発 初CM“降板”挫折が原動力に
[ 2018年5月31日 11:00 ] 芸能
-
「モンクリ」凱旋の葉山ヒロ ジャッキー・チェンの金言 香港などで20年“長生きの秘訣”とは
[ 2018年5月31日 11:00 ] 芸能
-
清水国明、4度目結婚を相方に報告せず 原田伸郎は絶句「いい加減にしなさい」
[ 2018年5月31日 10:16 ] 芸能
-
「ふぉ〜ゆ〜」の福田悠太 初の舞台単独主演
[ 2018年5月31日 09:54 ] 芸能
-
西野ジャパン初陣「ガーナ戦」18・3% 代表戦今年最高 瞬間最高は22・5%
[ 2018年5月31日 09:38 ] 芸能
-
最後の1期生 峯岸みなみ圏外も「フレッシュな気持ちで頑張りたい」
[ 2018年5月31日 09:00 ] 芸能
-
V3指原欠場で本命不在の大混戦 荻野、松井、宮脇の激しいトップ争いへ
[ 2018年5月31日 09:00 ] 芸能
-
アン・シネ 恥じらい悩殺ショット「引退するまで結婚はしません」
[ 2018年5月31日 08:00 ] 芸能
-
さえぐさ鼻男 一度聞けばクセになる、軽妙語り口に独特の“間”
[ 2018年5月31日 07:00 ] 芸能
-
“なぜ気がつかれないのか?”「モンテ・クリスト伯」復讐劇のウラにある「虚しさ」
[ 2018年5月31日 06:30 ] 芸能
-
「怪演」の阿川佐和子さん 今度は校長先生「精進したいと思います」
[ 2018年5月31日 06:00 ] 芸能
-
おぎゆか 感涙2年連続1位!AKB選抜総選挙速報値 珠理奈 悔し涙2位
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
たけし 映画化は「是枝監督で」 フランス座テーマの“自伝的小説”完成
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
ももクロ 最初に結婚するのは高城れに?玉井詩織「最年長から」
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
平井堅 秀樹さんカバー「負けないように歌っていきたい」
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
田畑智子が第1子妊娠「旦那さんとの間に赤ちゃんを授かって」
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
中川大志「とてもドキドキ 青春を詰め込んだ」
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
元宝塚の月船さらら 主演舞台に「女の園で育った私だからこそ出せる味がある」
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
佐藤天彦名人 3連覇へあと1勝 第76期名人戦
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
高校生クイズ 初キス、恋人の有無…参加者アンケートから削除
[ 2018年5月31日 05:30 ] 芸能
-
「かまいたち」かつて「オードリー」のネタ審査も“逆転現象”に「恥ずかしかった」
[ 2018年5月31日 05:00 ] 芸能