越山P×伊藤P“ヒットメーカー”が語るテレ東 異色旅番組の“礎”築いた「バス旅」

[ 2017年12月16日 08:00 ]

テレビ東京 越山プロデューサー×伊藤プロデューサー Wインタビュー(1)

テレビ東京「ローカル路線バスの旅Z」を手掛ける越山進プロデューサー(右)と「池の水ぜんぶ抜く」を手掛ける伊藤隆行プロデューサー。茶目っ気たっぷりの越山プロデューサーは、同局のマスコット「ナナナ」を抱きかかえる
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 “異色企画”を次々と生み出していることで話題のテレビ東京。その中でも特に異彩を放っている番組が「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」(通称・バス旅)と「池の水ぜんぶ抜く」(通称・池の水)だ。「バス旅」を手掛ける越山進プロデューサーと、「池の水」を手掛ける伊藤隆行プロデューサー。同局が誇る2人の“ヒットメーカー”が互いの番組についてトークを繰り広げた。

――テレビ東京の“2大異色番組”を手掛けるお二人。社歴で3年先輩の越山さんと後輩の伊藤さんは普段から仲が良いそうですね。

 伊藤プロデューサー(以下、伊藤P)「僕と越山さんの共通項は“怒られキャラ”なんです。その時々の偉い人から『視聴率を取らなかったら分かっているんだろうな』と言われるような企画を放っているので。越山さんが“怒られキャプテン”で、僕が“副キャプテン”ですね」

 越山プロデューサー(以下、越山P)「でも、伊藤とは一緒に番組をやったことがほとんどないんですよね。何回か企画は出しているけど、なぜか実現しないんです」

 伊藤P「おそらく検討すらされていないんじゃないですかね。会社は越山さんと僕の名前を見て消していると思いますよ(笑い)」

 越山P「やらかすんじゃないかと嫌な予感がするんだね(笑い)」

――ヒット企画を生み出しているお二人が怒られているイメージが全く想像できないのですが。

 伊藤P「10年くらい前、偉い方々が集まる会議で越山さんが『何なんだこれは!』と大声で怒られていたことを覚えていますよ」

 越山P「スズメバチをひたすらやっつける『駆除の達人』という企画をゴールデンでやろうと思ったら、ものすごく怒られたんですよ。『こんな企画で視聴率が取れるわけがない』と。ちゃんとした会議で大人がそんなに怒られることって、なかなかないですよね。でも、その企画をそのままやったら当たったんです。反対されたことをやったら、意外と“跳ねる”ことがあるんですよね」

 伊藤P「そうですね。怒鳴られることはなかったですけど、『池の水』も最初は反対されましたからね。でも、反対されたものをそのまま放送して大失敗したこともありますよ(笑い)」

――ヒットメーカーのお二人にもそんな時代があったんですね

 越山P「僕たちは“三振”も多いんですよ。そんなに視聴率の良い番組ばかりではなくて、結構な大惨事も起こしていますよ」

 伊藤P「テレビ東京開局以来の“三振王”を譲らないのが越山先輩です」

 越山P「おまえに言われたくないよ(笑い)」

 伊藤P「それを追随し、追い越そうとしているのが僕ですね」

――伊藤さんは越山さんが作る番組のどういったところが好きですか?

 伊藤P「くだらないところです(笑い)。『バス旅』にしても路線バスをあんなに苦労して乗り継ぐことなんて、日常生活でありえないじゃないですか。誰も選択しないようなことをキャストにやらせて、さらにそれを放置しているところがくだらなくて大好きですね」

 越山P「確かにそういった番組をつくることは多いですね。『TVチャンピオン』で“3日かけて小さいサイコロを積む”とか、“1週間で家を建てる”とか、“ひたすら、金魚すくい”とか…何でそんなことをやっているのかよく分からないけど、なんか楽しいので」

――越山さんが手掛ける「バス旅」ですが、今年1月に太川陽介さんと蛭子能収さんが卒業し、田中要次さんと羽田圭介さんが新メンバーに。番組名も「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」に変更。まさに“変革”の年になりましたね。

 越山P「『バス旅』は“Z”になってから次が4回目になります。新シリーズも徐々に軌道へと乗り始めています。今後も可能な限り続けていきたいですね」

――伊藤さんは「バス旅」についてどんな印象を持っていますか?

 伊藤P「旅番組にゲーム性を盛り込んだ画期的な番組ですよね。僕が入社した22年前にはすでに『いい旅夢気分』という番組があって“旅のテレ東”というブランドが確立されていました。そのブランドが現在も続いているのは、単なる旅番組を“旅バラエティー”に変えた『バス旅』の誕生が大きいと思います。視聴者が移ろっていく中で、いわゆる普通の旅番組を毎回は見ないじゃないですか。出川さんがバイクに乗って旅をする番組<『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(土曜後7・54)>がヒットしたことも、『バス旅』のヒットがベースになっているように思います。だから、大きな礎となった番組ですよね。“Z”でも“α”でも何でもいいので、ずっと『バス旅』を続けていってほしいです」

――16日に放送される新シリーズ第4弾が楽しみです。

 越山P「今回も面白いことになっています。思わぬ展開で最後までドキドキできると思うので、暇だったら見てください」

 伊藤P「そうだ、コラボやりましょうよ。バス旅のメンバーに池の水を抜いてもらうとか。『池の水ぜんぶバス』、もしくは『ローカル路線バスぜんぶ抜く』で来年の春あたりにどうでしょう?」

 越山P「それ、怒られるやつだから」

 越山プロデューサーが手掛ける「バス旅」のシリーズ第4弾、土曜スペシャル「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z 第4弾 岐阜城〜鳥取砂丘 ふれあい珍道中」(後6・30)は16日に放送される。俳優・田中要次(54)と作家・羽田圭介氏(32)の“異色コンビ”は、マドンナに女優・村井美樹(38)を迎え、織田信長の天下統一の拠点だった岐阜城をスタートし、日本海に面した日本一の砂丘・鳥取砂丘を目指す。今回も台本なし、仕込みなし、アポなしのガチンコ旅。3人は3泊4日でゴールすることができるのか――。

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