中村勘九郎の息子2人 桃太郎の兄弟で初舞台

[ 2017年2月2日 19:55 ]

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(35)の長男波野七緒八(5)と次男哲之(3)が2日、東京・歌舞伎座の「猿若祭二月大歌舞伎」の初日を迎え、三代目中村勘太郎、二代目中村長三郎を名乗って初舞台を踏んだ。桃太郎の兄弟を演じた2人は、口上でそれぞれ「どうぞよろしくお願いします」と元気にあいさつした。

 演目は「門出二人桃太郎」。2人が「日本一の桃太郎です」とせりふを言うと、満員の客席から大きな拍手や屋号の「中村屋」という声が上がった。鬼の総大将役などを演じた勘九郎さんは、口上で「兄弟仲良く切磋琢磨して、努力精進を重ね、ゆくゆくは、この場に一番いたかったであろう父(中村)勘三郎のように、皆から愛される立派な役者になれるように」と、息子たちへの思いを語った。

 桃太郎は中村屋にゆかりが深く、1959年に勘三郎さんが、87年には勘九郎と弟の七之助(33)が桃太郎役で初舞台を踏んだ。

 2日の舞台で、兄弟は踊りや鬼との立ち回りを堂々と披露。犬彦、猿彦、雉彦を演じたのは、市川染五郎、尾上松緑、尾上菊之助さの3人。尾上菊五郎、中村芝翫ら豪華な面々も舞台にそろい、幼い役者の門出を祝った。

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2017年2月2日のニュース