X JAPANが東京ドームでやらない理由 YOSHIKIを悩ませる「Xジャンプ禁止令」

[ 2017年2月2日 10:00 ]

「Xジャンプ」の中、熱唱するX JAPAN
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 1月13日に「クラシックの殿堂」と呼ばれる米ニューヨーク・カーネギーホールでコンサートを成功させたロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKI。

 同バンドでは2014年に「米ロックの殿堂」のマディソン・スクエア・ガーデンで公演。今年3月には「英ロックの殿堂」と言われるウェンブリーアリーナでの公演が控える。超一流アーティストしか公演できない“聖地”を次々と制しており、ほかにも「うちでもやってほしい」というオファーが各国から寄せられている。

 そんな引っ張りだこなYOSHIKIが「実は今、やりたくて仕方ないんだけど、葛藤している」という場所がある。それは「東京ドーム」だ。

 X JAPANは97年の解散コンサート、08年の再結成コンサートをはじめ、同所でこれまで18回も公演してきた。ホームグラウンドとも言える会場だが、思い返してみれば最後に開催したのは09年。なぜ8年もやっていないのか。

 「X(エックス)ジャンプなんですよ。それが原因でできないんです。(東京ドーム側からは)Xジャンプを本当にやらないのであれば(開催して)いいと言われているんですよね」

 「Xジャンプ」とは、ヒット曲「X」の時に、観客が頭上で手をクロスさせ、サビの「エックス」のフレーズに合わせて一斉に飛び上がること。5万人もの観客が何度も同じタイミングで大きくジャンプするため、安全性などの問題から東京ドーム側が禁止しているのだ。

 X JAPANのコンサートは、YOSHIKIやボーカルのToshIが「ウィー・アー」と叫べば観客が「エックス」と応じたり、バラード曲「Endless Rain」のサビを観客が合唱するなど、ファン参加型の演出が多いが、特に盛り上がるのが「Xジャンプ」だ。YOSHIKIは「あと2回やれば、ちょうど東京ドーム公演が20回になる。だからやりたいんですけど、Xジャンプがないっていうのもね。お客さんもスカっとできませんし…」と葛藤しているようだ。

 「Xジャンプ」を禁じるか、「X」自体を曲目に入れないか、それとも東京ドーム公演をあきらめるか。YOSHIKIは悩んでいる。(記者コラム)

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2017年2月2日のニュース