渡辺謙×山田太一氏 東日本大震災5年後ドラマ「日本人全てに届く」

[ 2016年6月24日 05:30 ]

「五年目のひとり」に主演する渡辺謙(左)と脚本家の山田太一氏

 俳優の渡辺謙(56)が、東日本大震災の“その後”を題材にした作品に主演する。ドラマ界の巨匠・山田太一氏(82)が脚本を手掛けるテレビ朝日「山田太一ドラマスペシャル 五年目のひとり」(今秋放送)。今年4月には熊本地震も発生。渡辺は「災害の多い国に生きる僕ら日本人全てに届くドラマ」と話している。

 ドラマは震災から5年が経過した東京のとある町が舞台。ベーカリーで働く主人公の男性と、中学校の文化祭でダンスを披露し、主人公から「君のダンスが一番キレイだった」と声を掛けられた少女の交流を軸に展開。震災で8人もの家族を失った主人公の過去が明らかになっていく過程を通じて、被災者の再生や心の機微などを描く。

 震災後、何度も被災地に足を運んできた渡辺は、多くの被災者の思いに触れてきた。その中で「目に焼きついて離れない」というのが、震災1カ月後に避難所で出会った男性の姿。「家族を全て失った彼は、自らの心をブロックした状態で、僕は彼をハグして一緒に泣くことしかできなかった。おそらく主人公もそうした深い心の傷を受けたと思う」と主人公の姿に重ね合わせる。NHKのドキュメンタリー番組でも継続的に福島の酪農家たちを取材しており「彼らの心情もドラマのモチーフに乗せられたら」と話している。

 撮影はすでにスタート。山田氏は昨年秋に企画書を送り、今年3~4月にブロードウェー・ミュージカル「王様と私」に主演するなど多忙な渡辺のスケジュールが空くのを待っていた。「謙さんと組めるのなら、“王様と私”が終わるまで待つ値打ちがある。謙さんならば、被害に遭われた方々に穏やかに深く心を寄せて演じてくださる」と全幅の信頼を寄せている。

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